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2021-09-10

【しゅりんぷ池田のカード春秋】中距離打者から長距離打者へ

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以前は決してホームランが多いバッターではなかった

 2020年、連覇を目指していたジャイアンツで個人的に注目していたのが2019年のMVP・坂本勇人です。同選手は30歳を迎えた2019年シーズン(年末の12月に31歳に)、突如40本塁打を放ちました。坂本には2000安打の最年少記録(榎本喜八の31歳7カ月)や通算最多安打記録(張本勲の3085安打)の更新も期待されていますが(2020年11月8日に2000安打達成、31歳11カ月)、2018年以前は決してホームランが多いバッターではなかったのです。10年に31本、16年に23本打った以外は毎年20本未満しか打っていませんでした。それが30歳を迎えて突如長距離砲に変身したのですから、驚きました。

 キャリア後半になって突如、飛距離が伸びるというのも珍しいパターン。過去の選手でいうと、カープのレジェンド・山本浩二がそれに当たります。同選手は広島初優勝の75年に30本塁打した以外は毎年20本塁打程度を打つ中距離打者だったのですが、30歳で迎えた77年シーズンに突如44本塁打を放ち、以降5年連続でシーズン40発をマークし、本塁打王に4度輝きます。

 通算本塁打536本は歴代4位の記録で、法大時代の盟友・田淵幸一の474本(同11位)を上回ったのです。在学中の田淵が当時の東京六大学の最多本塁打記録を大幅に更新する22本塁打を放ったのに対し、山本がマークしたホームランは8本だったのですから、ものすごい逆転劇です。坂本も山本のように毎年40本塁打するようなバッターに成長できるのでしょうか。
(週刊ベースボール2020年6月1日号 掲載記事再編)


BBM読売ジャイアンツ ベースボールカード2020 PG12 坂本勇人

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