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2021-08-24

【BBMカードコラム】#2021-19「2021BBMベースボールカード2ndバージョン」/始球式カードの他にも魅力が満載!

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BBMカードの編集担当が担当アイテムについて思うところを記す当連載。
今回は「2021BBMベースボールカード2ndバージョン」より、今回のカードの魅力について語ります。



「熱狂、再び。」
 今年の「2ndバージョン」では、久々にボックスでメインになるキャッチコピーを採用してみた。

「熱狂、再び。」

 この短い言葉には、いくつかの意味が込められている。実際に作業したのは6月のことだったが、その際にこの「2ndバージョン」が発売される8月上旬をイメージした。

 まず一つは、7月中旬からペナントレースが中断されていたプロ野球が8月13日から再開されるということ。これから優勝争いの佳境を迎えるプロ野球で、開幕直後の興奮を再び、という意味だ。

 二つめが、8月8日に東京オリンピックが閉幕するということ。侍ジャパンの金メダル獲得が念頭にあったのはもちろんだが、世界のトップアスリートたちによる興奮と感動を再開されたペナントレースでもう一度味わいたい。そんな願いも込めてみたつもりだ。

 そして最後に、この場合は「熱狂」だと少々大げさな表現になってしまうかもしれないが、2年ぶりに始球式カードが復活するということ。昨年は過去の始球式シーンをカード化したヒストリー版を制作していたが、今年は2021年シーズンの始球式に登場した著名人の方々にご登場していただくことができた。始球式カードを楽しみにされていたであろう皆さんに、思う存分盛り上がっていただきたいという希望もあった。

 もちろん、カード内容もパワーアップさせた。始球式カード以外にもインサートカードや直筆サインカードで新仕様を加え、カードファンの皆さんに楽しんでいただけるような“仕掛け”を考えたつもりだ。

 直筆サインカードでは、コロナ禍の影響でチームパックに封入が間に合わなかった選手を各チーム別サインのデザインで収録。3月下旬に発売されたオリックス日本ハムを始め、4月の中日西武、5月のDeNA、そして6月のソフトバンクまで合計6球団の「チーム別直筆サインカード」を制作した。人気の高いクロスサインを含めて、いろいろなデザインの直筆サインカードが楽しめる仕様になっているのだ。

 今回が初サインとなる新外国人はソフトバンク・レイ選手、西武・ダーモディ選手、日本ハム・アーリン選手、R.ロドリゲス選手、中日・ロサリオ選手、ガーバー選手、DeNA・ロメロ選手の7名がラインアップされている。特にレイ選手は前半戦で6試合に投げ、3勝1敗、防御率2.03の好成績を残したものの、残念ながら家庭の事情ですでに退団しており、ファンにとっては貴重なサインカードとなるのではないだろうか。

チーム直筆サインカード C.レイ(H)
チーム直筆サインカード C.レイ(H)

 インサートカードでは、チームパック限定のクロスサインである「PICTURESQUE」のデザインを展開した箔サイン版「FOIL PICTURESQUE」が初登場している。タイトルの「PICTURESQUE」とは「絵のような、美しい」という意味の英語で、選手の写真を絵画調に加工したデザインともマッチして、2018年の初登場以来、人気の高いシリーズ。毎年1球団3種しか制作されていないということで希少価値も高いのだが、特にチームパックにも直筆サインカードが封入されていない巨人は、過去に「PICTURESQUE」でカード化された選手はいなかった。この「2ndバージョン」では坂本勇人選手がラインアップされており、15枚限定ということもあってネットオークションなどでもカードファンの熱視線を集めたようだ。パープルを差し色にしたデザインも高級感にあふれ、まさに「絵のような、美しい」1枚に仕上がっている。

FOP07 坂本勇人(G)
FOP07 坂本勇人(G)

 レギュラーカードにもこだわった。今回のデザインはブラックのグラデーションをベースに、パ・リーグは青、セ・リーグは赤を差し色にしているのだが、その色使いと選手名や背番号のフォント(書体)は、「1stバージョン」のレギュラーカードを踏襲していることに気づいていただけただろうか。この「2ndバージョン」にもアップデート版として1stのレギュラーデザインのカードは封入されているので、ぜひじっくりと見比べてみてほしい。

 そして、写真は日本ハム・伊藤大海選手にご注目を。ウルトラシークレット版にも登場しているが、ここで紹介したいのは通常のレギュラーカード。目いっぱい腕をしならせ、まさにボールをリリースしようとしている一瞬をとらえた1枚だが、ボールから白煙のようにロジンの粉が舞っているのだ。

No.447 伊藤大海(F)
No.447 伊藤大海(F)

 東京オリンピックの韓国戦で好リリーフを見せた際に、相手側からロジンバックのつけすぎでボールが見にくいという抗議を受けたにもかかわらず、動じることなく“追いロジン”をして打者を抑えた強心臓ぶりも話題になった。この一件でプロ野球ファンにもすっかり定着した“伊藤=ロジン”というイメージを象徴するようなこの1枚が、個人的には今回のベストカードになっている。

「2ndバージョン」には始球式カード、インサートカード、直筆サインカードなど、いろいろな種類のカードが封入されている。皆さんも自分にとってのベストカードを探して楽しんでみてはいかがだろうか。

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