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2021-08-21

【ボクシング】横浜光ジムコンビ、日本王者・松永&坂井、メキシコでともにKO勝利

メインに登場の坂井(左)と松永。ともに快勝

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20日、メキシコ・プエブラのリングに、横浜光ジムの2人が登場。日本スーパーウェルター級チャンピオン松永宏信(33歳)は70.4kg契約8回戦でイシドロ・トアラ(29歳)に初回、日本ウェルター級6位・坂井祥紀(30歳)は67.5kg契約10回戦でダリオ・ファーマン(37歳)に3回でいずれもKO勝利を飾った。

<※写真は両選手の過去の日本の試合>

 先にリングに登場した松永は、サウスポースタイルから左へ左へとじりじりと回り、手探りで恐る恐るワンツーを放つトアラをじっくりと観察。ともにゆったりとしたリズムで、どちらがいつ仕掛けるかという様相だった。
 ラウンド中盤になり、やはり松永がこの展開を打ち破った。近づいて左ボディを放つと、トアラは明らかに後退。ここでプレスを強めた松永は、タイミングを遅らせたオーバーハンド気味の左を繰り出す。これがトアラのアゴを直撃し、メキシコ人は後方に倒れて起き上がれなかった。
 今年4月の日本王座V3戦以来の試合となった松永は、戦績を20戦19勝(11KO)1敗とした。

 前日、相手の計量オーバーという事態が起きたものの、当日にリミットを作れればOKという条件となったメインの坂井の試合。なんとか体重をつくってきたファーマンに対し、坂井はいつものようにグローブを高く掲げ、上体を左右に揺すってリズムを取りながらプレスをかけていく。ジャブを多彩な角度で突き上げ、右ストレートを上下に。さらに左アッパーカットを返すなど、早々に主導権を握った。
 そして2回、左ジャブから右のオーバーハンドでファーマンを追った坂井が、左をストレート気味に突き刺すと、メキシコ人はダウン。さらに立ち上がったファーマンにワンツーからの連打を浴びせてヒザを着かせたが、ファーマンもここはなんとか必死に耐えて、逃げ延びた。
 3回、開始から意を決したように攻め込んできたファーマンだったが、坂井は左フックを下から上へ返し、ふたたび左ストレート。これでしゃがみこんだファーマンは、もう立ち上がる気力を失っていた。

 4月に小原佳太(三迫)の持つ日本ウェルター級王座に挑み、悔しい判定負けを喫した坂井は、自身が10年にわたって腕を磨いたメキシコにふたたび戻っての快勝。40戦26勝(14KO)12敗2分とした。

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