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2021-08-26

【ボクシング】V9戦は延期……王者・寺地拳四朗が新型コロナ感染発表

新型コロナ感染が判明した寺地 写真は7月の発表会見より

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 9月10日、地元・京都の京都市体育館で1位・矢吹正道(緑)を相手に9度目の防衛戦を予定していたWBC世界ライトフライ級王者・寺地拳四朗(BMB)の新型コロナウイルス感染が26日、発表された。父・寺地永会長と、練習場所を提供するなどバックアップしてきた三迫ジムの三迫貴志会長がそろってオンラインの会見に臨み、経緯等を説明。その後、プロモーターを務める山下正人・真正ジム会長から興行の延期が発表された。

 緊急会見開催の報が伝わってきたのは15分前。その慌ただしさが、事態の危急性を物語る。
 7月5日、大阪市内のホテルで、両選手、関係者がそろっての開催が発表されると、拳四朗は地元で約2週間の基礎トレーニング強化。その後、同月下旬から、これまで同様、東京の三迫ジムでの調整に入っていた。三迫会長によれば、「定期的にPCR検査を受けてきて、陰性判定を受けていた」という。

経緯を説明する寺地会長 オンライン会見より
経緯を説明する寺地会長 オンライン会見より

 だが、8月23日にチーフを務める加藤健太トレーナーが発熱。PCR検査の結果、陽性判定が出、濃厚接触者の拳四朗も翌24日に発熱(37.5℃)。同日、翌々日25日とPCR検査を受けたところ、昨日25日に陽性と診断された。加藤トレーナーも拳四朗も、もちろんジムに出入りしている選手やスタッフも、最大細心の注意を払って日々を過ごしてきたはず。それでも感染してしまうのが、このウイルスの恐ろしいところである。

「現在、拳四朗は都内の自宅で自主隔離中。保健所の指示を待っている状態」と寺地会長。三迫、寺地両会長ともに、試合開催については「プロモーターの山下会長(真正ジム・正人会長)に報告し、判断を委ねている状態」とし、「非常に厳しい状況と言わざるをえない」と口をそろえていたが、その後、山下会長より正式に興行全体の延期が発表された。

三迫会長は各方面に謝罪した オンライン会見より
三迫会長は各方面への謝罪を述べた オンライン会見より

「ファンのみなさん、プロモーターの山下会長、矢吹選手、所属する緑ジム、JBC(日本ボクシングコミッション)に多大なご迷惑とご心配をおかけして申し訳ありません。拳四朗選手、加藤のふたりとも軽症ですが、まずは回復に努めたい」と三迫会長。

 会見を受けて、文書により延期を発表した山下会長は、「延期開催日及び販売済みのチケットの対応に関しましては、寺地選手の今後の病状を考慮しつつ、当該選手所属ジムと協議し、改めて9 月初旬頃に発表させて頂
きます。ご来場予定者様、関係者の皆様には、多大なご心配ご迷惑をお掛けし申し訳ございませんが、何卒ご理解ご了承の程よろしくお願い致します」と説明している。

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