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2021-09-17

【しゅりんぷ池田のカード春秋】杉下茂と山本昌の勝利数を比較

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詳しく成績を見てみると…

 先日発売された「中日ヒストリーカード」には「球団記録」というインサートカードがあり、安打、本塁打、打点など各部門の成績上位者がカード化されています。例えば、立浪和義は試合、安打、打点の3部門で1位を占めていることもあって、必ずしも各部門1位の選手ではないのです。

 投手部門では勝利は2位の杉下茂、奪三振は1位の山本昌がカード化されています。球団の最多勝記録はご存じのとおり山本昌の219勝で、2位の杉下は211勝なのですが、その内容は大きく異なります。

 まず、山本昌の219勝が在籍32年をかけて積み上げられたのに対して、杉下の211勝はわずか10年で達成されたものなのです。さらに詳しく成績を見てみると……。試合の最後に投げた救援投手に付けられる交代完了という記録があるのですが、杉下はこれが通算で231もあり、交代完了がリーグ最多だったシーズンが3度もあるのです。交代完了は現在はクローザーに付くのがもっぱらな記録ですが、杉下の時代はまだ先発投手と救援投手が未分化で、試合の最後を締めるのはやはりエースという時代でした。おのずと投球回数も増え、杉下は300回以上投げたシーズンが4度ありました。しかし、そのうちリーグ最多だったのは、中日が初優勝を飾った54年の395回1/3の一度だけというのですから驚きます。他チームのエースたちがそれ以上に投げていたのです。

 ちなみに山本昌は200回以上投げたシーズンが2度あり、そのいずれもリーグ最多でした。古今の投手記録の違いにあらためて驚いた次第です。
(週刊ベースボール2021年9月20日号 掲載記事再編)

2021BBMベースボールカード 中日ドラゴンズヒストリー1936-2021 直筆サインカード 杉下 茂
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