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2021-09-09

【ボクシング】中谷潤人が決戦の地アリゾナ入り V1戦へ「倒す場面も見せたい」

アリゾナ名物の巨大なサボテンをバックに勝利を誓う中谷

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10日(日本時間11日)、アメリカ・アリゾナ州ツーソンで初防衛戦に臨むWBO世界フライ級チャンピオンの中谷潤人(M.T)が、ロサンゼルス合宿を終えて試合地に移動。オンラインで会見し、同級1位アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)戦への決意を語った。

  この会見を前に、プエルトリコのラジオ局のインタビューも受けたという中谷。会場のカジノ・デルソルは5000人収容で、すでにチケットは完売したことが明らかにされた。主催のトップランク社カール・モレッティ社長は「素晴らしい試合を期待している。中谷は非常にエキサイティングで、技術的にも優れた選手」と評価。中谷と契約する可能性については明言を避けたが、「今回すごい試合をして勝利を収めることができたら」としたうえで、再びアメリカでチャンスを提供する可能性を示した。

 中谷は火曜日の午後に試合地ツーソンに入ってからも朝夕のロードワークは休まず、8日のジムワークで練習を打ち上げ。現地で両親、弟とも再会し、練習後には少しマッサージしてもらったと笑顔を見せた。
 以下、オンラインを通じて行った日本のメディアとの一問一答。

――体重調整は?
「あと1.5キロくらい。順調です。昨日こちらに来てからも、40分くらい走って2キロくらい落ちたので、このあとの練習でアンダーにいくかな、という感じです。問題なく、いい調子で来ていますね」

 ――ツーソンは暑いのでは?
「暑さはありますが、乾燥具合はロサンゼルスと変わらないですね。汗もしっかり出るので、問題ないと思います」

 ――アメリカの試合、どういう気持ち?
「ワクワクしています。大きい舞台でやらせていただけるので、いいパフォーマンスを発揮したいと思っています」

――家族と再会して何か話ましたか?
「両親も弟も飛行機に長時間乗るのは初めてだったので、時差ぼけを感じているみたいです。きのう少しマッサージしてもらって、体調もしっかり整えられました」

――落ち着いている?
「もともと物静かというか、おとなしい感じとまわりから言われるので、性格なのかな、と。こっちでアマチュアの試合に出させてもらったこともあるし、いろんな免疫はあるかな、と思います」

――どういう戦いを見てもらいたい?
「僕はフライ級で身長があって、リーチも生かせる戦い方ができるので、そういうところもみせて、しっかり倒す場面も見せられたらな、と思います」

――ふっくらした?
「え? そうですか(笑)? 自分では頬がこけて、目が奥まってきた感じですけど」

――屋外の試合ですが、暑さ対策は?
「午前中にサウナスーツを着て走り、だいたい感じはつかめていますので、あとは対応するだけです。アマチュアのとき、屋外で試合したことがあります。特別に対策はない。ここまできたらどうしようもないので、対応して頑張ります(笑)」

――アコスタ対策は?
「練習で固めてきました。アコスタはパンチが強く、しっかり振ってくる選手なので、遠い距離を生かして試合をつくっていけたらな、という感覚でいます。左フックが強く、右アッパーをしっかり打ってそれを左フックにつなげるのが巧いので、それは当てさせないように、距離を活かして戦えたら、と思います」

――アコスタとは?
「まだ会っていません。ホテルで見かけたこともないです。計量で、たぶん初対面です」

取材/宮田有理子 写真提供/M.Tジム

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