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2021-09-10

【ボクシング】中谷潤人が前日計量クリア アコスタの長い凝視も“グータッチ”で断つ

計量後、アコスタ(右)とにらみ合う中谷

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WBO世界フライ級チャンピオンの中谷潤人(M.T)は9日(日本時間10日)、アメリカ・アリゾナ州ツーソンで行われる初防衛戦の前日計量を一発クリア。50.5キロ(111.4ポンド)のアンダーで、指名挑戦者アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)は50.8キロ(112.0ポンド)のリミットいっぱいでパスし、あとは明日夕刻、カジノ・デル・ソルの屋外シアターで行われる戦いを待つばかりとなった。

 アメリカで磨かれ、日本でキャリアを積んできた23歳の長身サウスポー、中谷潤人の平常心は揺るぎない。プロとして、もちろん世界チャンピオンとして初めて上がる本場の世界戦行事。計量をパスし、壇上で初めてのフェイスオフに臨むと、20秒以上も凝視する挑戦者アコスタに身長171.6センチの中谷は自ら拳を差し出し、“グータッチ”で締めくくった。

「(長いにらみ合いに)もういいだろうって思いましたけれど、気持ちのある選手だと感じましたし、しっかり集中して臨みたいと思います。相手はけっこう小さいなと思いましたが、構えがアップライトなので問題ないかな、と。パンチを当てるのに苦にはならない大きさだと思います」

 本場のセレモニーには「興奮しました。いい経験になりました」と笑顔で話した中谷は、このあとホテルに戻り、家族が持参したうなぎを堪能しているはずだ。

 前座2試合が消滅して興行開始時間が午後2時30分(日本時間午前6時30分)から午後3時15分に繰り下がったが、中谷対アコスタ戦の6時開始は変更なし。夕暮れ、予想気温36℃の中での戦いとなりそうだ。

文/宮田有理子 写真/Mikey Williams (Top Rank)

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