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2021-10-19

【NFL】なぜ今季はオーバータイムが多いのか、記録更新のペース・・・第6週の結果

◇ジャガーズ23-ドルフィンズ20◆嬉しい今季初勝利、歓喜するジャガーズの選手たち=photo by Getty images

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米プロフットボール・NFLは、現地10月17日(日本時間17/18日)、英国・ロンドンと全米各地で第6週の12試合が開催された。32チーム中で唯一の勝ちっ放し、カーディナルスはブラウンズに大勝して無傷の開幕6連勝を飾った。5戦全敗だったジャガーズ、ライオンズの2チームは、ジャガーズがドルフィンズを破って、今季初勝利を挙げたが、ライオンズはベンガルズに敗れて開幕6連敗となった。

 今週は、カウボーイズ‐ペイトリオッツ戦、バイキングス‐パンサーズ、サンデーナイトゲームのスティーラーズ‐シーホークス戦の3ゲームが延長オーバータイムとなったが、これで今季のオーバータームは6週連続で11となった。これまでの最多は、2002年シーズンの25試合。シーズン17試合制となった今季は、記録更新の可能性がある。
 ジェッツ、ファルコンズ、セインツ、49ERSは今週はバイでゲームが無かった。(写真はすべてGetty Images)

◇カウボーイズ35-ペイトリオッツ29◆
カウボーイズがQBダック・プレスコットの活躍でオーバータイムの激戦を制した。WRのC.D.ラムに35ヤードの「サヨナラTDパス」をヒットした。プレスコットは、この試合パス445ヤード3TD。オーバータイムのオフェンスではパス5/5とパーフェクトだった。自身が引き起こした2つのターンオーバーは反省材料だが、ペイトリオッツが、カウボーイズ自慢のRBデュオを抑えたためにやむを得なかった部分もある。
カウボーイズのもう一人のヒーローは、CBのトレボーン・デイグス、第4Qに、アラバマ大時代のチームメート、QBマック・ジョーンズのパスをインターセプトし、そのままリターンTDした。開幕から6試合連続の7インターセプト。うち2本が「ピック6」という、歴史に残る活躍となった。
 ペイトリオッツのジョーンズも健闘した。ディグスにピック6を喫した次のドライブでは、75ヤードのTDパスを決めてカウボーイズディフェンスにリベンジした。先発している6人のルーキーQBの中では、冷静さはNo.1だ。勝利のためにも、4試合連続で記録しているインターセプトをなくしたい。
◇カウボーイズ35-ペイトリオッツ29◆今季6試合連続7本目のインターセプトを決めたカウボーイズCBディグス=photo by Getty Images

◇バイキングス34-パンサーズ28◆
バイキングスがオーバータイムの接戦を制した。QBカークカズンズ、RBダルビン・クックが活躍しトータルオフェンス571ヤードながら、第4Qに2本のFGを外すなど、パンサーズの粘りに苦しんだ。バイキングスは直近4試合で3勝だが、次の1カ月で対カウボーイズ、対レイブンズ、対チャージャーズ、対パッカーズという厳しいスケジュールが待っている。
パンサーズは3連勝の後3連敗。自慢のディフェンスが崩れるゲームが増えている。QBサム・ダーノルドもこの試合のパス成功率41%と不安定だった。エースQBクリスチャンマキャフリーを負傷で書いているのも響いた。
◇バイキングス34-パンサーズ28◆バイキングスのRBクック=photo by Getty Images

◇スティーラーズ23-シーホークス20◆
 今季開幕直前に、4年の大型契約を結び、NFL最高年俸の守備選手となった、スティーラーズのOLB、T.J.ワットがその能力をいかんなく発揮した。2サック、3タックルフォーロス、6タックル。そしてオーバータイムで、勝利を決定的にするファンブルフォースを決めた。シーホークスがTEとOTでダブルチームブロック、QBに届かなかったが、スミスが前に出ようとするところをすかさず追ってボールをチョップし、弾き出した。第4Qに残り1分30秒から50ヤードを進んで同点FGをセットアップしたスミスだったが、ファンブルロストの場面は自陣15ヤードでのプレー。不用意な動きだった。スティーラーズQBロスリスバーガーは、10ヤード以下のパスが19/19とパーフェクトだが、15ヤード以上のパスが2本だけ。ディフェンスNFL最下位のシーホークスに対して、後半TDが奪えなかったのが苦戦につながった。
◇スティーラーズ23-シーホークス20◆獅子奮迅の働きを見せた「最高年俸の守備選手」スティーラーズOLBのT.J.ワット=photo by Getty Images

◇レイブンズ34-チャージャーズ6◆
レイブンズQBラマー・ジャクソンと、チャージャーズQBジャスティン・ハーバート。AFCを代表する若手スターQBの対決だが、ゲームを決めたのはランだった。レイブンズは、デボンタ・フリーマン、ラタビアス・マレイ、レビオン・ベルという3人のRBにジャクソンらも加わってラン183ヤード3TD。対するチャージャーズはランはわずか26ヤードと抑え込まれた。
ジャクソンは、25歳になる前に先発QBとして35勝目。名QBダン・マリーノ(元ドルフィンズ)を抜いて史上1位となった。ジャクソンの誕生日は1月7日で、それまでにあと10試合ある。まだまだ記録を伸ばしそうだ。
◇レイブンズ34-チャージャーズ6◆チャージャーズQBハーバートをサックして喜ぶレイブンズディフェンス陣=photo by Getty Images

◇ラムズ38-ジャイアンツ11◆
ラムズ自慢のオフェンスが第2Qに爆発して28得点、一方的な展開とした。ラムズは第2Qだけで4TD、176ヤードを進み、11回ファーストダウンを更新した。この試合で、QBマシュースタフォードは、4TDパスを決め、課題だったランオフェンスも、ダレル・ヘンダーソンとソニー・ミシェルの2人のRBで120ヤードを稼いだ。
オープニングドライブでFGを決めたジャイアンツは、その後の前半の7回のオフェンスでわずか48ヤード。脳震とうプロトコールから復帰して出場のQBダニエル・ジョーンズは4回サックされ、3回インターセプトされた。
◇ラムズ38-ジャイアンツ11◆ ラムズ自慢◇ラムズ38-ジャイアンツ11◆ 第2Qだけで28点を奪ったラムズオフェンス陣=photo by Getty Images

◇カーディナルス37-ブラウンズ14◆
全勝のカーディナルスがブラウンズを撃破した。クリフ・キングスベリーHCが新型コロナウィルス感染症の陽性判定が出てこの試合に参加できなかったが、オフェンスが序盤から効果的に得点を重ねた。QBカイラー・マレイは、オクラホマ大・ハイズマントロフィー受賞の先輩であるベイカー・メイフィールドとの対決で、パス20/30、229ヤード4TDと活躍。RB陣もジェームズ・コナー、チェイス・エドモンズの2人がゲインを重ねた。
ブラウンズのメイフィールドも、第2Qに2TDパスを決めるなど奮闘したが、カーディナルスディフェンスの激しいパスラッシュで5サックされ、3回のターンオーバー(1インターセプト、2ファンブルロスト)を許した。
◇カーディナルス37-ブラウンズ14◆=photo by Getty Images

◇レイダース34-ブロンコス24◆
 ジョン・グルーデン前HCの衝撃的な退任劇から6日、後継HCのリッチ・ビサッチャの指揮の下、オフェンス・ディフェンスがともに輝いたレイダースが、地区内ライバルのブロンコスに大勝した。QBデレク・カーがパスでビッグプレー能力を発揮した。WRヘンリー・ラッグスへの48ヤードTDパスなど、3本が40ヤード以上、7本が25ヤード以上だった。
ディフェンスのヒーローは、DEマックス・クロスビー。常にブロンコスQBテディ・ブリッジウォーターを脅かし続け、3サック、1タックルフォーロス、1パスディフェンスを記録した。
リズムを狂わせたブリッジウォーターは、3インターセプト。第3Qにはスクランブルでファンブルロストと4回のターンオーバーを引き起こした。ブロンコスは開幕3連勝後に3連敗、貯金をすべて吐き出した。
◇レイダース34-ブロンコス24◆WRレイダースWRラッグスの見事なパスキャッチ=photo by Getty Images

◇チーフス31-ワシントン13◆
 前半、274ヤードと圧倒的に攻めたチーフスだったが、2インターセプト、1ファンブルロストのために10得点にとどまった。QBパトリック・マホームズは、前半終了間際に、敵陣21ヤードまで攻め込みながら、スナップを落とした後慌ててパスを投げてインターセプトという、「らしくないミス」まで犯した。後半、チーフスは建て直し、第3~4Qにかけての3回のオフェンスシリーズで連続してTDを記録してワシントンを突き放した。チーフスは、78プレーでトータル499ヤード、1回平均6.4ヤードを記録した。
 チーフスはマホームズのインターセプトが止まらないのが懸念材料。6試合で8インターセプト、過去2シーズン(5、6)を超えた。
 ワシントンは攻めきれずにFGをチョイスするドライブが3回。チーフスを相手に、FGを狙っていては勝てない。
◇チーフス31-ワシントン13◆チーフスのRBウィリアムズ=photo by Getty Images

◇ジャガーズ23-ドルフィンズ20◆
 ジャガーズが今季初勝利。今季ここまで1本もFGを決めていないNFLで唯一のチームだった。第4週から正Kに昇格したマシュー・ライトが、残り3分40秒で53ヤード、試合のラストプレーで54ヤードと連続で50ヤード超のFGを決めて、この日のヒーローとなった。
 ジャガーズは、昨シーズンの第2戦から続いていたレギュラーシーズンの公式戦連敗を20で止めた。ドラフト全体1位指名のQBトレバー・ローレンス、カレッジで全米優勝3回のアーバン・マイヤーHCともに、NFL初勝利となった。
 ドルフィンズのQBトゥア・タゴバイロアは、ミドルパスは8/8で163ヤードだったが、ロングパスでは0/5だった。

◇ベンガルズ34-ライオンズ11◆
ベンガルズがRBジョー・ミクソンの活躍で快勝した。ミクソンはラン18回94ヤード、パスレシーブでも59ヤード1TDを記録した。ルーキーWRジャマ―・チェイスは、53ヤードのロングパスを含む97ヤードパスレシーブ。553ヤードはNFLで4位。QBジョー・バロウはデビューから2シーズンのパス獲得ヤードで、ブーマー・アサイアソンを超えて、チーム史上3位となった。
ライオンズは泥沼の6連敗。オフェンスは第1Q1ヤード、前半61ヤード、そして第4Q6分にFGを決めるまで、無得点だった。QBジャレッド・ゴフが頼るレシーバーがTEのT.J. ホッカーソン、RBのデアンドレ・スイフトだが、TDが中々奪えていない。
◇ベンガルズ34-ライオンズ11◆勝利が遠いライオンズのダン・キャンベルHC=photo by Getty Images

◇パッカーズ24-ベアーズ14◆
地力に勝るパッカーズの勝利。QBアーロン・ロジャースは、パス200ヤードに届かなかったが、TD2本、レーティング128。特にショートパスで冴えを見せ、10ヤード以下のパスは15/15のパーフェクトだった。ランゲームでは、アーロン・ジョーンズが13回76ヤード、A.J.ディロンが11回59ヤードと活躍した。ロジャースも第4Qにリードを広げるTDをランで決めた。
ベアーズのルーキーQBジャスティン・フィールズは、全プレー中で4割ブリッツを入れられ、4サックと苦戦した。

◇コルツ31-テキサンズ3◆
コルツの2年目RBジョナサン・テイラーが、持てる能力を発揮した。第3Qに83ヤードのビッグゲインを見せるなど、ラン145ヤード2TDを挙げた。QBカーソン・ウェンツはパス223ヤードながら52、51、28と3本のロングパスで131ヤード、2TDを稼いだ。
テキサンズは、前週で敗れながらもパスで好成績を上げたルーキーQBデービス・ミルズがTDなしの2INT。後半に3回のターンオーバーを喫するなど、オフェンスの空回りが続いている。
◇コルツ31-テキサンズ3◆=photo by Getty Images

【小座野容斉】

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