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2021-10-13

【NFL】レイブンズ、オーバータイムの大逆転 コルツを撃破し4勝目・・・第5週マンデーナイト

◇レイブンズ31-25コルツ◆ オーバータイムで決勝TDパスをキャッチするレイブンズWRブラウン=photo by Getty Images

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米プロフットボール・NFLは現地10月11日(日本時間12日)に、メリーランド州ボルティモアで第5週のマンデーナイトゲーム、ボルティモア・レイブンズ対インディアナポリス・コルツの一戦が行われ、レイブンズがコルツを、オーバータイムの末に逆転で破り4勝1敗とした。コルツは1勝4敗となった。(写真はすべて Getty Images )

ボルティモア・レイブンズ○31-25●インディアナポリス・コルツ
(2021年10月11日、 M&T バンク スタジアム)

【得点経過】
コルツ 第1Q 残り12:59 RBジョナサン・テイラー76ヤードTDパス←QBカーソン・ウェンツ (キック成功) 
3プレー71ヤード, 0:23 [7-0]

レイブンズ 第2Q 残り1:36 Kジャスティン・タッカー23ヤードFG
9プレー80ヤード, 2:49 [7-3]

コルツ 第2Q 残り0:00 Kロドリゴ・ブランケンシップ37ヤードFG
8プレー56ヤード, 1:36 [10-3]

コルツ 第3Q 残り13:59 WRマイケル・ピットマン42ヤードTDパス←QBウェンツ (キック失敗)
2プレー73ヤード, 1:01 [16-3]

コルツ 第3Q 残り3:06 RBテイラー4ヤードTDラン(ウェンツ2点CVパス失敗) 
6プレー81ヤード, 3:36 [22-3]

レイブンズ 第3Q 残り0:56 WRマーキース・ブラウン43ヤードTDパス←QBジャクソン (ジャクソン2点CVラン失敗)
5プレー75ヤード, 2:10 [22-9]

コルツ 第4Q 残り12:00 Kブランケンシップ 43ヤードFG
9プレー55ヤード, 3:56 [25-9]

レイブンズ 第4Q 残り9:38 TEマーク・アンドリュース5ヤードTDパス←QBジャクソン (ジャクソン2点CVパス→アンドリュース成功) 
6プレー78ヤード, 2:22)  [25-17]

レイブンズ 第4Q 残り0:39 TEアンドリュース4ヤードTDパス←QBジャクソン (ジャクソン2点CVパス→アンドリュース成功) 
11プレー75ヤード, 3:50 [25-25]

レイブンズ OT1 残り5:24 WRブラウン5ヤードTDパス←QBジャクソン 
10プレー68ヤード,4:36 [25-31]

WRブラウンがカギ握る レイブンズパス攻撃の未来

 レイブンズにとって、開幕5試合で早くも2試合目のマンデーナイトゲーム、そしてオーバータイム。開幕週のレイダース戦は劇的な敗戦を喫したが、この日は勝利の美酒に酔いしれた。

 第3Q終盤までは、レイブンズは劣勢で、勝敗は決まりかけていた。

 前半は、ランを潰しに来たコルツディフェンスの術中にはまって、4回連続のパント。第2Q最後のドライブで辛うじて1フィールドゴール(FG)を返しただけだった。

 第3Q、ようやくオフェンスが繋がりゴール前1ヤードまで攻め込むが、QBジャクソンが痛恨のファンブルロスト。ランパスオプションの構えだったジャクソンは、QBキープで突っ込む際にボールをしっかり抱え直そうとしてファンブルしていた。大事にいこうとして逆に出たミスだった。
◇レイブンズ31-25コルツ◆ 第3Q、ゴール前1ヤードでレイブンズQBジャクソンがファンブル=photo by Getty Images

 このターンオーバーからのオフェンスをコルツはしっかりドライブし、タッチダウン(TD)に結びつけた。

 22-3。レイブンズはキャッチアップするために、ランをあきらめた。ここまで43試合連続チームラン100ヤードを記録し、1970年代のスティーラーズに並ぶNFL記録となっていたが、最早それどころではなかった。

 レイブンズのパスオフェンスを助けたのが、WRブラウンだった。175センチと小柄だが、巧みにルートを走ってレシーブを重ねるブラウンを、QBジャクソンは、もう一人のターゲット、TEアンドリュースと使い分け、コルツディフェンスをほんろうした。
◇レイブンズ31-25コルツ◆ レイブンズのQBジャクソンはチームパス記録を更新した=photo by Getty Images
 3ドライブ連続でTDを重ねたレイブンズ。第4Qの2本のTDでは、QBジャクソンが2ポイントコンバージョンも2回ともパスでとり切って、ついに同点とした。

 オーバータイムに入ってからは、レイブンズオフェンスには、ジャクソンのダイブなど、ランも使えるゆとりができた。9プレーかけて敵陣5ヤードまで前進。最後はブラウンがしっかりレシーブしてTD、大逆転劇を完結させた。ジャクソンが投じたパスはシンプルな5ヤードフックだった。
◇レイブンズ31-25コルツ◆ オーバータイムで決勝TDパスをキャッチしたレイブンズWRブラウン(#5)=photo by Getty Images

 ブラウンは、前半わずか1回しかパスが来ず、しかもレシーブできなかった。しかし、後半とオーバータイムでは、9回ターゲットとなり、すべてレシーブというパーフェクトな働きを見せた。

 今季は5試合で100ヤード以上レシーブが2回、1試合平均は90.2ヤード。これまで2シーズンは1試合平均40ヤード台だった。

 何よりも集中力が上がっている。昨年は58%だったパス捕球率が、今季は74%と、ジャクソンの信頼を得られるようになっている。

 オクラホマ大時代にはベイカー・メイフィールド(現ブラウンズ)、カイラー・マレイ(現カーディナルス)のターゲットとして活躍したブラウン。

 ルーキーの2019年シーズンが589ヤード7TD、昨シーズンが769ヤード8TDと力を伸ばしてきたが、ドラフト1巡25位で指名したレイブンズの期待度はもっと高い。3年目の今季は1000ヤードレシーバーとなることが至上命題だ。

 過去2シーズン、パスでもそれなりの実績を残しながら、どちらかといえば「走るQB」として認知されてきたジャクソンが、この試合ではパス442ヤード4TD。パス獲得距離ではレイブンズのチーム記録を更新した。

 この日、2ポイントコンバージョンも含めれば4回のエンドゾーンキャッチを見せたTEアンドリュースに加え、ブラウンがスターWRの仲間入りをすれば、ジョン・ハーボウヘッドコーチ(HC)2度目のスーパーボウル制覇の夢が現実味を帯びてくるかもしれない。

     ◇

 レイブンズが2018年第11週から続けていた、チームラン100ヤード以上の連続試合記録はNFLタイの43試合で途切れた。この記録が始まったのは、QBジャクソンがNFLで初めて先発した試合だった。



QBウェンツはキャリアベストのパス402ヤード

 思わぬ逆転負けを喫したコルツ。第4Q残り5分の37ヤード、残り39秒の47ヤードと2度のFG失敗が痛恨だった。とはいえ、Kブランケンシップばかりを責めるわけにいかない。

 37ヤードのFG失敗は、完全に割って入ってブロックした、レイブンズDEカライス・キャンベルのファインプレー。プロボウル6回出場、通算92サックの歴戦の勇者が力を見せた場面だった。
◇レイブンズ31-25コルツ◆ 第4Q、47ヤードのFGを失敗したコルツKブランケンシップ=photo by Getty Images

 コルツに明るい材料はある。不振だったオフェンスがトータル513ヤードと復調したことだ。特に、QBウェンツは移籍後ベストのパフォーマンスで、キャリアハイとなるパス402ヤードを記録した。

 AFC南地区はタイタンズが3勝2敗でトップだが、後に続くのは1勝4敗のコルツ、テキサンズ、5敗のジャガーズ。コルツがこの日のオフェンスを生かしながら、立て直すことができれば、地区優勝の可能性もまだ十分に残っている。
◇レイブンズ31-25コルツ◆ コルツQBウェンツは402ヤードのパスを記録した=photo by Getty Images

【小座野容斉】

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