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2021-11-01

【高校駅伝】福岡県大会 高気温のなか波乱含みも女子は北九州市立、男子は自由ケ丘が制す

都大路へ11回目の出場を決めた北九州市立高の戸田と2回目の出場となる自由ケ丘高の佐藤(写真/新甫條利子)

全国高校駅伝(通称、都大路)の福岡県予選が10月31日、嘉麻市嘉穂総合運動公園周辺コースで行われ、女子(5区間21.0975㎞)は北九州市立高が1時間09分59で2年連続11回目の全国出場を決め、男子(7区間42.195㎞)は自由ケ丘高が2時間07分14秒で優勝し、初出場で8位入賞した前々回の都大路以来、2年ぶり2回目の全国切符を手にした。

北九州市立高が1区からリードを守る

 10時30分スタートの女子レース時点で気温は18.5度と暑さを感じる陽気だった。1区序盤は、北九州市高の野田真理耶(2年)と松本明莉(筑紫女高2年)が先頭を争う展開。異変が生じたのは2.5㎞を過ぎた辺りだった。野田をしっかりとマークしていた松本の足が動かなくなり、差が開いた。19分14秒で野田が区間賞を獲得。松本は北九州市高と2分30秒差の9位でタスキをつないだ。

 しかし2区以降は筑紫女高が猛追する。2区の中才茉子(3年)が北九州市高の柳井綾音(3年)に14秒差を詰めて区間賞を獲得。3区の市川碧花(3年)、4区の西山英莉(3年)、アンカーの柳楽あずみ(3年)と2区以降はすべて区間賞を獲得して2位まで押し上げたが、北九州市高の戸田彩矢奈(2年)が逃げ切ってフィニッシュ。北九州市高は1時間09分59秒、筑紫女高は1時間11分05秒で2位となった。

 自由ケ丘高が2年ぶりに本戦出場

 男子のレースになると、気温はさらに上がり20度を超えた。1区は5000mで13分台の自己ベストを持つ荒巻朋熙(大牟田高3年)と西村真周(自由ケ丘高3年)が激突。荒巻が29分52秒で区間賞を獲得し、自由ケ丘高と27秒差をつけた。大牟田高は2区の花本史龍(2年)も区間賞を獲得し、リードを広げる。自由ケ丘高も3区で澤中響生(3年)が区間賞を獲得して巻き返すが、大牟田高も4区の荒木暉登(3年)、6区の谷本昂士郎(1年)と区間賞を獲得してトップを譲らず、最終中継所では大牟田高が51秒のリードを奪った。

 しかし順調に先頭を走っていた大牟田高の青木龍翔(2年)にも異変が生じた。残り1㎞付近で失速すると、競技場内で自由ケ丘高、福岡一高に交わされた。2時間07分14秒で自由ケ丘高が優勝し、2時間08分47秒で福岡一高が2位、大牟田高は2時間10分12秒で3位となった。

文・写真/新甫條利子

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