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2021-11-03

【ボクシング】岡澤セオン、坪井智也がメダル圏内突入─AIBA世界ボクシング選手権

アバソフ(右)と激しくパンチを交換する岡澤だが、この日もアウトボクシングは見事だった

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 セルビアのベオグラードで行われているアマチュアボクシングのAIBA世界選手権は2日、準々決勝が行われ、勝ち残っている日本選手3人すべてが出場した。このうちウェルター級(67キロ級)の岡澤セオン(INSPA)、バンタム級(54キロ級)の坪井智也(自衛隊体育学校)が勝利を収め、準決勝進出を決めた。3位決定戦が行われない同大会では岡澤、坪井の銅メダル以上が確定した。

 東京五輪にも出場した岡澤は、得意とするアウトボクシングが光った。速いフットワークに乗せて長身のサウスポースタイルを翻す。地元のバイド・アバソフ(セルビア)に距離を与えることなく、初回は楽々とポイントを取った。2ラウンド以降、やや距離を縮められ、アバソフのパワフルなパンチに手を焼くシーンもあったが、シャープな右ジャブ、左ストレートを着実に決めていった。判定は4-1と割れたものの内容的には危なげない勝利だった。
果敢なストレート攻撃で準決勝進出を決めた坪井(左)
果敢なストレート攻撃で準決勝進出を決めた坪井(左)

 2回戦でリオ五輪金メダリストのシャホビディン・ゾイロフ(ウズベキスタン)に勝っている坪井は、強打が売りのジャバリ・ブリーディー(バルバドス)との対戦。左右ストレートで最初から圧倒していく。2ラウンド後半にはスローダウンし始めたブリーディーを手堅くコントロールして、5-0の判定を手にした。

 もう1人、ミニマム級(48キロ級)では、荒竹一真(駒澤大学)が不運な判定を失っている。経験豊かなビチチャイ・ユラチャイ(タイ)に対して、サウスポーの荒竹は速く、切れのいいステップから右ジャブ、左ストレートをヒット。初回は3-2と採点はわずかながらもリードした。2回も優勢のうちに戦っているように見えたが、バッティングで左目上をカットしてしまい、試合はストップ。負傷判定の結果はユラチャイの勝利と出た。攻勢をかけるタイ人を完全にはストップしきれていないと、ジャッジの目には映ったのかもしれない。

写真◎ゲッティ イメージズ

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