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2021-11-04

日本女子ソフトボールリーグ決勝トーナメント開催! 見どころ&注目選手紹介

11月6、7日に決勝トーナメントが開催される(写真は2020年のもの、カメラマン/川口洋邦)

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11月6日(土)、7日(日)、福島県営あづま球場にて「第54回日本女子ソフトボールリーグ決勝トーナメント」が開催される。
開催を前に、出場5チーム&注目選手を紹介。昨年はビックカメラ高崎が優勝を飾ったが、今年はどんな戦いが繰り広げられるか楽しみに待とう!




11月6日
第1試合 10:00~ 豊田自動織機 vs. Honda
第2試合 12:30~ ビックカメラ高崎 vs. トヨタ自動車
第3試合 15:00~ 日立 vs. 第1試合の勝者

11月7日
第4試合 10:00~ 第2試合の敗者 vs. 第3試合の勝者<3位決定戦>
第5試合 13:00~ 第2試合の勝者 vs. 第4試合の勝者<決勝戦>




1位
ビックカメラ高崎BEE QUEEN

[優勝回数]
13回(1990、1995、1997、2002、2003、2005、2008、2009、2013、2015、2017、2019、2020)
※前身含む、ビックカメラ高崎では4回
[2021年リーグ成績]
18勝4敗
防御率1.47(3位)/打撃率.258(1位)

盤石の強さを誇るタレント集団。決勝トーナメントには15年連続出場。東京五輪日本代表も多く在籍し、短期決戦の経験は豊富だ。
打撃率リーグトップ10に入るのは市口侑果(.314、9位)のみだが、チーム打撃率はリーグ1位というところに全体としてのレベルの高さがうかがえる。小技もあれば一発もあり、どんな形でも点が取れる打線だ。そして投手陣は、上野由岐子がいるだけで大きなアドバンテージと言えるが、防御率1位(0.65)の濱村ゆかり、経験も実績も豊富な藤田倭、成長株の4年目・勝股美咲と層の厚さもリーグ随一。
日立高崎創部以降、チーム史上初となる3連覇に大きな期待がかかる。

 
≪注目選手≫
市口侑果

#26 内野手
2021年成績/22試合86打席22安打5本塁打19打点5盗塁、打撃率.314



打点リーグトップの「攻撃型二番」。小技も足もあるが、5本塁打と長打もある。また、守備では主に二塁を守る。決勝トーナメントでもさまざまな活躍に期待。

 

2位
トヨタ自動車レッドテリアーズ

[優勝回数]
10回(1969秋季、1970、1974、1984、2010、2011、2012、2014、2016、2018)
[2021年リーグ成績]
15勝7敗
防御率0.79(1位)/打撃率.211(7位)

リーグ最多タイの9勝を挙げた後藤希友の防御率0.82をはじめ、モニカ・アボット(0.56)、三輪さくら(0.72)、江渡祐希(0.78)と防御率0点台が居並ぶ投手陣は安定感十分。一方で気になるのは攻撃力だが、「少ないチャンスをしっかりものにする練習をしてきた」と中西あかね監督が言うとおり守り勝つソフトボールで2位につけた。
10回の優勝経験を持つトヨタ自動車だが、ここ2年は決勝戦進出を逃している。アボット、峰幸代、山崎早紀、渥美万奈といった伝統を知る選手と、鎌田優希、石川恭子、伊波菜々、切石結女ら頭角を現してきた選手たちの融合で、新時代の幕開けとなるか。

 
≪注目選手≫
モニカ・アボット

#14 投手
2021年成績/8試合25回1勝0敗45奪三振2自責点、防御率0.56



世代交代や後半戦でのケガによる離脱で登板機会は減った。しかし、味方にとっては心強い存在、対戦相手にとっては恐ろしい存在であることに変わりはない。厳しい場面でこそ輝く、世界トップレベルの投球を見せてくれるはずだ。

 

3位
日立サンディーバ

[優勝回数]
1回(2000)
[2021年リーグ成績]
15勝7敗
防御率1.25(2位)/打撃率.233(3位)

今季、最も勢いに乗っているチーム。昨季は9位に沈んだが、今年は開幕直後から好位置をキープしビックカメラ高崎に次いで2番目に決勝トーナメント進出を決めた。
坂本結愛、鈴木鮎美の移籍加入がチームの活性化につながった。中でもブレイクを果たした山口みどりは打撃率.328(6位)の好成績。高瀬沙羅も新人ながら全試合出場を果たし、打撃率.263をマーク。また、8勝を挙げたケイラニ・リケッツは豊田自動織機所属時代の2013~18年に決勝トーナメントを経験しており、心強い存在。3年目の坂本実桜も安定感を増している。
2016年以来の決勝トーナメントも、勢いそのまま頂点まで駆け抜けたい。


≪注目選手≫
坂本結愛

#7 内野手
2021年成績/22試合76打席21安打4本塁打6打点4盗塁、打撃率.333



戸田中央総合病院では捕手だったが、日立では主に三塁手やDPを務める。打撃に集中できる環境が奏功し、リーグ3位タイの安打数、同5位の打撃率を残した。一番打者として攻撃の起点となるとともにポイントゲッターとしても注目。

 

4位
豊田自動織機シャイニングベガ

[優勝回数]
8回(1994、1996、1998、1999、2001、2004、2006、2007)
[2021年リーグ成績]
13勝9敗
防御率1.61(4位)/打撃率.233(3位)

決勝トーナメント制が採用された1994年から2021年まで、決勝トーナメントに出場できなかったのは2016年のみと、常にトップ争いを続けてきた。昨オフには主力野手が複数退団し戦力ダウンが危惧されたが、そんな予想を跳ね返しての4位はやはりチームとしての底力があるからだろう。
出場機会の増えた須藤志歩、福重さくらといった若手選手の成長も大きい。昨季、強打者として頭角を現した中川彩音も安定した成績を残している。
エースはメキシコ代表のダラス・エスコベド。チェルシー・グッドエーカーとのバッテリーも2年目となりコンビネーションは深まっている。まずは2008年以来の決勝戦進出を狙う。


≪注目選手≫
須藤志歩

#1 内野手
2021年成績/22試合81打席21安打2本塁打13打点4盗塁、打撃率.288



入団4年目までなかなかポジションをつかめないでいたが、中森菜摘の引退で今季より二塁手の座に就くと打撃も開花。初本塁打を含む21安打をマークした。自身初出場が予想される決勝トーナメントでもチームに勢いをもたらす打撃を見せたい。




5位
Honda Reverta

[優勝回数]
0回
[2021年リーグ成績]
13勝9敗
防御率2.54(8位)/打撃率.212(6位)

ダークホースとなりそうなのがHonda。4年ぶり2回目の出場となった2019年の決勝トーナメントでは、初戦でビックカメラ高崎を1対0で下し決勝戦進出。リーグ3位で乗り込んだ2020年も豊田自動織機、トヨタ自動車をやぶり、2年連続の決勝戦進出を決めている。
短期決戦に強い要因として挙げられるのが、長打力。ともに今季5本塁打をマークしている森山遥菜、杉本梨緒のほかにも、長谷川優理、塚本蛍と、一撃で試合を決められる選手がそろっている。投手陣は5年目のジェイリン・フォードと、アメリカ代表で3年目のアリー・カーダという左右の二枚看板。
爆発力で、三度目の正直となる王座に挑む。


≪注目選手≫
森山遥菜

#10 内野手
2021年成績/22試合76打席13安打5本塁打12打点1盗塁、打撃率.241



2020年の決勝トーナメントでは豊田自動織機戦、トヨタ自動車戦それぞれで本塁打をマークしチームを勝利に導くラッキーガールとなった。短期決戦ではチームに勢いをつける存在が不可欠。そのバットから目が離せない。



【リーグ戦直接対決の結果】

リーグ戦直接対決の結果



BS11にてテレビ放送が決定!!

11月6日の第2試合(ビックカメラ高崎vsトヨタ自動車)、7日の決勝戦の2試合がBS11にてテレビ放送されます(録画放送)。解説は元日本代表監督の宇津木妙子氏。熱戦をテレビでも楽しみましょう!

11月6日(土)夜8:00~9:55
ビックカメラ高崎vsトヨタ自動車

11月7日(日)夜7:00~8:54
決勝戦

屋外球場での開催につき、試合中止・放送内容が変更となる可能性があります。
詳細はBS11ホームページをご確認ください。
https://www.bs11.jp/

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