9月4日(土)、日本リーグ女子1部の後半開幕節が神奈川・大和スタジアムで開催された。この日は「日立vs.シオノギ製薬」「豊田自動織機vs.トヨタ自動車」「日本精工vs.伊予銀行」の3試合が行われた。
明日、5日(日)は同会場にて13時より「ビックカメラ高崎vs.Honda」の試合が行われる予定。
また、第1試合、第2試合の前にはオリンピックセレモニーが行われ、日本代表の清原奈侑(日立)、峰幸代、渥美万奈、山崎早紀、後藤希友(トヨタ自動車)、アメリカ代表のモニカ・アボット(トヨタ自動車)、メキシコ代表のダラス・エスコベド(豊田自動織機)が応援してくれたファンに向け感謝を伝えた。
(写真/井田新輔)
▼▼ゲームプレイバック日立 5対0 シオノギ製薬▲日立先発の坂本実桜
日立 |1000310=5シオノギ|0000000=0[日]○坂本実桜-清原奈侑
[シ]●吉井朝香、千葉咲実-氏丸陽南
【二】清原奈侑、山口みどり2、高瀬沙羅(日)、谷本奈々(シ)
日立の坂本実桜が4安打完封でチームを勝利へと導いた。初回、2回は三者凡退でピシャリ。3回と4回にピンチを迎えるも、3回は一死二・三塁で2者連続三振、4回は一死三塁で併殺に打ち取り難を逃れた。打線は初回、二死二塁から四番で主将の清原奈侑が先制の適時二塁打。5回には六番・高瀬沙羅の中越え2点適時二塁打などで待望の追加点を挙げて、突き放した。投打がかみ合ったチームは今季8勝目。決勝トーナメント進出へ向けて大きな1勝を手にした。一方のシオノギ製薬は、2回からリリーフの千葉咲実が4回まで無失点も、終盤につかまり打線も投手陣を援護できなかった。
《監督・選手コメント》日立・村山修次監督「どんな形でもいいので勝ちにこだわってやっていこうと試合前に言っていたので、理想的な形で勝利することができたと思います。今年始まるときから日本一を目標にやってきていて、(中断期間の)空いた3カ月はそういう舞台を意識しながら質の高い練習をやってきたので、それがそのまま試合に出たのかな、と。もう一つも負けないつもりで後半戦を迎えていたので、まず一つ取れたのは非常に大きいと思います」
日立・清原奈侑選手「(先制打について)相手の吉井投手は外とチェンジアップを混ぜながらしっかりコースに決まっていたので、一球の甘いボールを見逃さずに打とうと打席に入ったことが結果につながったと思います」
日立・坂本実桜投手「入りは悪かったんですけど、走者が出たときに清原さんが『1点取られてもいいから思い切って投げてこい!』と言ってくれたので一生懸命投げることができました」
シオノギ製薬・岡村昌子監督「前半が終わった後、後半開幕節に向けて合宿や強化練習などもやってきたのですが、試合になるとなかなか結果が出せなかったというところに悔しさがあります。チャンスが少ない中でそこをモノにできるかどうかが今季チームが上に上がれない要因になっているかと思うので、次節からは勝負強さを出していきたい」
シオノギ製薬・千葉咲実投手「打たれても野手が守ってくれた、救ってくれた部分があったんですけど、ピンチの時に逆に私がみんなを守れなかったのが残念です」
▲シオノギ製薬先発の吉井朝香
▲シオノギ製薬は4回に小澤彩稀が本塁を狙うも好守備に阻まれる
<日立スターティングオーダー>
1(三)坂本結愛
2(右)山口みどり
3(二)鈴木鮎美
4(捕)清原奈侑
5(DP)ケイラニ・リケッツ
6(左)高瀬沙羅
7(一)炭谷遥香
8(遊)那須千春
9(中)唐牛彩名
FP(投)坂本実桜
<シオノギ製薬スターティングオーダー>
1(中)小林美沙紀
2(DP)久保田莉依
3(右)谷本奈々
4(二)戸村美紅
5(捕)氏丸陽南
6(三)佐竹紫乃
7(左)神藤美樹
8(遊)横野聖奈
9(一)白石穂花
FP(投)吉井朝香
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