11月7日(日)、福島県営あづま球場にて「第54回日本女子ソフトボールリーグ決勝トーナメント」3位決定戦、決勝戦が行われた。
写真/井沢雄一郎
3位決定戦トヨタ自動車 2-1 Honda
Honda|0000100=1
トヨタ |002000X=2
[H]●アリー・カーダ―棚町佳奈
[ト]○後藤希友、モニカ・アボット―切石結女、峰幸代
トヨタ自動車は3回、主将の古澤春菜の遊撃内野安打を足場に敵失を絡めて1点を先制。なおも続く三塁のチャンスで二番の鎌田優希が一二塁間を破る適時打を放って、2点目を挙げた。先発の後藤希友は4回を投げて無安打、9奪三振、無失点の好投。その後を受けたモニカ・アボットが5回に巽麗菜に右越えソロ本塁打を浴びたものの、その後は持ち直してリードを守り抜いた。トヨタ自動車は3年ぶりの決勝進出を決め、Hondaは3位に終わった。
≪監督・選手コメント≫Honda・大西舞監督「今日はソフトボールの歴史が変わる日だということ、ビックが優勝する、トヨタが勝つとみんな思っているけど、勝つのはホンダだと証明しようという話をしてきたので、悔しいですよね。
(カーダ投手は)こちらが期待するとおりの結果を残してくれたんですけど、打撃がなかなか援護できなかったのが負けにつながったのかなと感じています」
Honda・森山遥菜選手「本当に日本一を狙っていたのですごく悔しいし、チャンスはつくっていたもののつかめなかったことが自分たちの足りないところだったと思うので、それをみんなで見直して、また新リーグになるのでそこで日本一をつかめるようにやっていきたいと思います。
試合を重ねるごとにチーム力が増してくるのを、この決勝トーナメントでも感じていた。どんどんチームが一つになっているなと感じていたので、プラスもうちょっと技術だとか気持ちの面でしっかり向上できるようにやっていけば必ず結果はついてくるのかなと思うので、みんなで頑張りたい」
Honda・巽麗菜選手「(ホームランを打ったボールは)インコースの真っすぐだと思う。ベルトから胸元あたりを大体張って、そこに強くぶつけようという気持ちで入りました。
試合を積み重ねるごとにチームが強くなっていっているというふうに私も感じていて、だからこそこのチームで日本一になりたかった。それはかなわなかったんですが、来年こそという気持ちが今は強いです」
Honda・アリー・カーダ投手「今日は調子が良かったです。もともとトヨタはいい打者がそろっていて、前回リーグでも投げましたけど、今回はさらに精神面でもタフな試合だった。でも、ホンダもよく戦っていい試合だったと思います。
今シーズンはすごく得るものが多くて、このリーグでプレーして本当に成長できたと思う。来シーズンがさらに楽しみになりました」

▲4回無失点の好投を見せたトヨタ自動車の先発・後藤希友

▲Hondaの巽麗菜は5回にソロ本塁打をマーク

▲3位決定戦でやぶれたHonda。5位からの下剋上はならなかった
<Hondaスターティングオーダー>
1(二)杉本梨緒
2(DP)糟谷舞乃
3(左)塚本蛍
4(一)森山遥菜
5(遊)長谷川優理
6(中)下村歩美
7(右)巽麗菜
8(捕)棚町佳奈
9(三)渡邉瑞貴
FP(投)アリー・カーダ
<トヨタ自動車スターティングオーダー>
1(左)石川恭子
2(二)鎌田優希
3(中)山崎早紀
4(DP)下山絵里
5(右)石野江里佳
6(捕)切石結女
7(遊)渥美万奈
8(一)古澤春菜
9(三)伊波菜々
FP(投)後藤希友
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