11月6日(土)、福島県営あづま球場にて「第54回日本女子ソフトボールリーグ決勝トーナメント」の1日目3試合が行われた。明日、7日(日)は同会場にて10時より「(1)トヨタ自動車vs.Honda」の3位決定戦、13時より「ビックカメラ高崎vs.(1)の勝者」の決勝戦が行われる予定。
写真/井沢雄一郎
第1試合Honda 1-0 豊田自動織機
▲8回、積極的な走塁で二塁から一気に生還したHonda代走の菱谷香実
Honda|00000001=1
豊田織機 |00000000=0
(8回タイブレーク)
[H]ジェイリン・フォード、○アリー・カーダ―棚町佳奈
[豊]●ダラス・エスコベド―チェルシー・グッドエーカー
Hondaのジェイリン・フォード、豊田自動織機のダラス・エスコベドによる息詰まる投手戦となった。0対0のまま迎えた8回、先攻のHondaはタイブレーク走者の代走に俊足の菱谷香実を送り込む。すると、菱谷が相手のピックオフプレーでミスを誘って一気に生還。その裏を、この回からリリーフのアリー・カーダが0点に抑え、完封リレーを完成させた。豊田自動織機はエスコベドの好投むなしく敗戦。Hondaは2回戦へ駒を進めた。
≪監督・選手コメント≫Honda・大西舞監督「投手戦ということで苦しい展開が続き、ワンチャンスをどちらがものにするか分からない中で、最後タイブレークでああいう形で点を取れたというのは運も実力のうちととらえて、この勢いを次につなげていきたい」
Honda・ジェイリン・フォード投手「今日はベンチの力も借りつつ、ストライク先行で行けるように準備して、全力でバッターに向かっていくという気持ちで投げました」
Honda・菱谷香実選手「(タイブレーク走者は)大事な走者だったと思うんですけど、勝つという気持ちが強ければチームが一つになって勝てるということを、今身に染みて感じています」
豊田自動織機・永吉慎一監督「なかなかヒットがつなげられず苦しい展開。何回かチャンスはあったんですけど、そこでもう1本というのが出なかったのでそこで苦しい試合だった。
新しいチームをつくっていく中の土台づくりということを今年は掲げてやってきたんですが、決勝トーナメントまで持ってきた選手に本当に感謝しますし、よく頑張ったなと思います。今日のこの経験が良い経験として来年に生かせたら、もっといいチームができるんじゃないかなと思っています」

▲7回を2安打無失点でチームを勝利へと導いたHondaのジェイリン・フォード

▲豊田自動織機のダラス・エスコベドも8回を2安打1失点と粘投
<Hondaスターティングオーダー>
1(二)杉本梨緒
2(DP)糟谷舞乃
3(左)塚本蛍
4(一)森山遥菜
5(遊)長谷川優理
6(中)下村歩美
7(右)巽麗奈
8(捕)棚町佳奈
9(三)渡邉瑞貴
FP(投)ジェイリン・フォード
<豊田自動織機スターティングオーダー>
1(二)須藤志歩
2(中)中川彩音
3(左)金江爽友
4(捕)チェルシー・グッドエーカー
5(一)田井亜加音
6(DP)福重さくら
7(三)大平あい
8(遊)竹中真海
9(右)金田汐央里
FP(投)ダラス・エスコベド
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