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2021-11-08

それはパンデミックから始まった~ベーブの二刀流、ホームラン熱、アメリカンドリーム~(佐山和夫/著)

2021年11月13日発売
BBM1030020
A5判並製・272頁
定価  1,980円(税込)
ISBN:978-4-583-11427-9 C0075

Contents

二刀流・大谷翔平に先んじること100年――
ベーブ・ルースはホームランという治外法権をもって新しい価値観の世界を皆に見せたのだ。(本文より)

20世紀初頭のアメリカでは、スペイン風邪の世界的流行(パンデミック)と第一次世界大戦が相まって、大リーグのどのチームも選手不足に悩まされていた。「投手力こそが戦いの基盤」と考えるレッドソックスのエド・バーロー監督は、だからこそ、とてつもない打棒を振るうベーブ・ルースという若者を打者には転向させず、マウンドに上げ続けることにこだわった。これが、本格的な二刀流の原点である。100年の時を経て、大谷が真の二刀流を体現した今、我々は改めてベーブ・ルースという選手について学ぶべきだ。

【目次】
第一章 二刀流への道
第二章 ボルティモアから
第三章 1914年のキャンプから
第四章 打撃に専念したいが
第五章 1918年 二刀流での成功
第六章 戦争と二度目のパンデミック
第七章 動乱の時代に向かって
第八章 「ブラックソックス・スキャンダル」
第九章 ヒーローの交代 タイ・カッブとベーブ
第十章 ベーブ、ヤンキースへ売られる
第十一章 コミッショナーとの確執、少年たちへの思い
第十二章 ベーブの影響の大きさ
第十三章 遠征に、巡業に
第十四章 すべてはパンデミックから
ベーブ・ルースの年度別成績
おわりに

【著者紹介】
佐山和夫 (さやま・かずお)
1936年8月18日生まれ、和歌山県出身。慶應義塾大学文学部英米文学科を卒業してから、会社員、和歌山県立田辺高等学校の英語教師などを経て、「田辺イングリッシュアカデミー」を開校。後に作家となった。綿密な取材に基づく重厚な筆致で、第3回潮ノンフィクション賞、第4回ミズノスポーツライター賞などを受賞。アメリカ野球学会(SABR)
スポーツ文学界(SLA)に所属し、ベーブ・ルース学会でジョセフ・アストマン賞、アメリカ野球学会のトウィード・ウエッブ賞、ロバート・ピーターソン賞にも輝いた。日本高等学校野球連盟と阪神甲子園球場歴史館の顧問でもある。2021年1月14日、野球殿堂表彰者の特別表彰部門で殿堂入りした。

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