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2021-11-19

【ボクシング】12・29さいたまSAで中谷潤人V2戦と吉野×伊藤戦

12・29へ熱い闘いを約束した(左から)吉野、中谷、伊藤

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12月29日、さいたまスーパーアリーナで行われる村田諒太(帝拳)-ゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン)戦のサポーティングカードが19日、帝拳ジムから発表された。WBO世界フライ級王者・中谷潤人(23歳=M.T)-同級9位クリスチャン・ゴンサレス(22歳=メキシコ)、東洋太平洋&WBOアジアパシフィック・ライト級王者・吉野修一郎(30歳=三迫)-伊藤雅雪(30歳=横浜光)の強力カードが加わる。試合はいずれもAmazonプライムビデオでライブ配信される。

中谷は22歳の長身メキシカンとV2戦

王者の貫禄も漂わせてきた「愛の拳士」中谷
王者の貫禄も漂わせてきた「愛の拳士」中谷

 村田対ゴロフキンという歴史的カードが実現する日は、豪華なサポーティングカードが用意された。セミファイナルに登場する中谷は、1年ぶりの日本リング。「大きな舞台に参加させていただき、感謝しています。会場の雰囲気を盛り上げて、村田さんとゴロフキンの試合につなげたい」と意気込んだ。3ヵ月前にアメリカで臨んだ初防衛戦では、1位アンヘル・アコスタ(プエルトリコ)に完勝。「強い選手に勝つことで、成長できたと思う。まずはフライ級で王座統一したい」という中谷は、今度のゴンサレス戦でさらなる進化の披露を期す。

 挑戦者ゴンサレスは15戦14勝(4KO)1敗の戦績を持つ22歳で、初の世界戦となる。身長は不明ながら映像で見る限り背が高く、171センチの中谷は「僕より高そう」と想定。「自分から仕掛けたり、じらしたり」と長身ボクサーに備えた実戦練習を繰り返している。狙うはもちろんKOだ。

ライト級のゴールデンカード吉野×伊藤が実現

フェイスオフで闘志をぶつける吉野(左)と伊藤
フェイスオフで闘志をぶつける吉野(左)と伊藤

 無敗の3冠王者・吉野は、元WBO世界スーパーフェザー級王者・伊藤とのライト級ゴールデンカードに臨む。昨年12月、伊藤が三代大訓(ワタナベ)に敗れたことで遠回りしたが、1年を経て実現。ともに「面白い試合になる」と約束した。

 この日、「誰よりも目立ちたかったから」と宇宙をイメージしたジャケットで現れた吉野。「先のことは考えず、全力で臨む」と決意を述べた。「勝つことによって自分も変われる」と、知名度の高い伊藤との対戦を歓迎。「パワーは自分の方が上」と、待ち望んだ対決へ自信を見せた。

 伊藤も「いよいよきたな」と感慨深げ。昨年は負傷、盲腸による試合キャンセル、そして三代に敗戦と厳しい年を過ごしたが、今年7月にバレンタイン細川(角海老宝石)を破り復活。筋肉量を増やし、ライト級に適応してきたと話す。吉野に対しては「好戦的で手数が出る。連打もすごい」と評しながら「僕も引かない。結局は殴り合いになる」と覚悟。「国内最高峰の試合をお見せしたい」と力強く語った。

文/藤木邦昭 写真/本間 暁

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