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2021-12-24

【ボクシング】松田恵里と宮尾綾香でIBF世界王座決定戦

2・25対決に闘志を燃やす松田(左)と宮尾

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IBF女子世界アトム級王座決定戦、同級1位・松田恵里(27歳=TEAM 10COUNT)対2位・宮尾綾香(38歳=ワタナベ)の10回戦が2022年2月25日(金)、東京・後楽園ホールで行われることが決まり、両選手が24日に会見した。同日はWBO女子世界アトム級チャンピオン岩川美花(姫路木下)対鈴木菜々江(シュウ)とのダブル世界戦となる。

 花形冴美(花形)の引退により、空位となっていたIBF女子王座。3月、花形の最終戦で引き分けた松田に、再び世界のチャンスが巡ってきた。プロ2戦目で東洋太平洋、3戦目で日本王座を制してきたホープにとり、花形戦は引き分けとはいえ初の挫折。「私としては負けた気分。今度こそ勝ちをつかみたい」と執念を示す。

 足を使うと見られていた花形戦では、あえて打ち合った松田。「(アウトもインも)どっちもできたことは自信になった」という。その後は気持ちも技術面も一から見つめ直し、宮尾戦で「新しい松田恵里」を見せようとしている。

 宮尾は元WBA女子世界同級王者で、5度防衛した実力者。2015年に陥落後、2018年には同暫定王座に就くも統一戦に敗れ、2020年にはWBO女子世界ミニマム級王座決定戦で多田悦子(真正)に痛烈なTKO負け。今年9月に再起を果たした。「年齢も試合数も上なので、先輩として頑張りたい」と、14度目の世界戦になる松田戦に2年5か月ぶりの王座返り咲きをかける。

 両者は2年前にスパーリングを経験。宮尾は「アマチュア出身で形がきれい」と松田を評価しつつ「それをへし折るようなパワーで崩したい」。対して松田は「スピードがあり、うまさもある」と宮尾を評し、「自分のボクシングをしっかり貫く」とした。

 ともにクリスマスも正月も返上。松田は年末年始に宮崎県で走り込みキャンプ、宮尾は「とにかく実戦をメインに、ギリギリまで」と、全力でタイトルマッチに備える。

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