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2022-01-28

【しゅりんぷ池田のカード春秋】宮城大弥が世代一番乗りの白星

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オリックスの高卒新人、宮城大弥

 2020年は例年より少ない120試合制だったため、パ・リーグの最多勝は涌井秀章、千賀滉大、石川柊太の3名が11勝で並びましたが、試合の削減幅が一軍以上に大きく、昨年の6割強程度の70〜86試合しか消化できなかった二軍の同タイトルは大変なことになりました。

 イースタンでは宮城滝太、太田龍、沼田翔平、山川和大、クック、榎田大樹の6名が5勝で並び、ウエスタンでは大竹耕太郎、宮城大弥の両名が6勝で最多勝投手に。注目したいのがオリックスの高卒新人、宮城です。同球団のドラフトというと、投打ともに社会人出身の似たようなタイプの選手を指名するのが定番でしたが、宮城を獲得した19年ドラフトでは社会人を1人も指名せず高校生中心の選択に転じ、周囲を驚かせました。20年ドラフトでもオリックスは高校生主体の指名を継続。宮城が早々に結果を残したことで、球団が自信を深めたからかもしれません。

 20年の宮城は9月までにファームで5勝2敗、防御率2.90という好成績を残し、10月4日に一軍デビュー。初登板初先発の同戦で5回2失点、同18日の次戦では初黒星を喫したものの6回3失点と試合をつくりました。10月末のファームでの最終登板で6回を無失点に抑え6勝目を挙げ大竹に追いつき防御率も2.72まで良化。11月6日の日本ハム戦(京セラドーム)では5回3失点ながら同期の紅林弘太郎の決勝タイムリーにも助けられプロ初勝利を挙げました。

 話題の佐々木朗希、奥川恭伸らに先んじて世代一番乗りの勝利は見事でした。そんなルーキーたちを特集したカードセットが発売となり、人気を博しています。
(週刊ベースボール2020年12月14日号 掲載記事再編)


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