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2019-04-19

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足本来の感覚。NIKE FREE[AD]

2004年に誕生したNIKE FREE(ナイキ フリー)。裸足(はだし)に近く、足本来の感覚を呼び覚ますこのシューズが4月、さまざまにアップデートされ新登場となった。注目の新ナイキ フリーを、アメリカ本社、東洋大監督、選手の取材からひも解き、その活用法を紹介する。
※この記事広告は『陸上競技マガジン5月号』(4/12発売)に掲載の内容を抜粋しています

メイン写真は左から東洋大の大森龍之介、西山和弥、相澤晃、今西駿介、田中龍誠。次ページには東洋大・酒井監督インタビューがあります。撮影・阿部卓功

ナイキフリーの
イノベーション

アメリカ・オレゴンのナイキ本社で現地時間3月19日、新ナイキ フリーの全貌が明らかにされた。
現地を訪れた記者が、新フリーのさまざまな革新的な技術を取材・紹介する。
取材/高橋幸司(ランニングマガジン・クリール編集長)
写真/NIKE

スウッシュのロゴを小さく入れることで、短い距離を走る前提のシューズであることを示している

“切れ目”を入れ
柔軟な動きに対応

 人間とはそもそも裸足で生まれ、裸足で二足歩行を始め、さらには走り始めた動物だ。だからこそ裸足で、または裸足に近い感覚で、歩いたり走ったりする経験が、本来人間がもつ筋力や能力を取り戻し、高めてくれる。「ナイキ フリー」は、そうした人間本来の資質を呼び覚まし鍛えてくれるミニマルなシューズとして、多くのランナーから支持を得てきた。そして、その最新モデル「ナイキ フリー RN 5.0」と「ナイキ フリー RN フライニット 3.0」が、この4月に登場した。

 2004年に初登場したナイキ フリー。もとをたどれば、その誕生の着想点となったのはスタンフォード大のランナーたちが芝生で行っていた裸足でのクールダウンだった。芝生の上を素足で走ることで、どのような効果があるのかをナイキが追跡調査したところ、足の動きがより自然になり、柔軟性や筋力バランスが高まることが分かったという。フリーテクノロジー開発の立役者であるトビー・ハットフィールド氏(アスリート イノベーション シニア ディレクター)は、「地面とつながっている感覚や気持ち良さ。それがフリーをつくる際のコンセプトとなり、そのパッションをもってアスリートを支え、より速く、長く走れるようにしたいと考えました」と語る。

何千ものランナーが芝生を裸足で歩く際のデータを収集し、活用したことで、足を保護しつつ、よりベアフット感覚に近い履き心地を実現している

 足を保護しつつ裸足感覚の自然な動きをつくり出すのは容易なことではないが、それを実現させたのがアウトソールに“切れ目”を入れるという大胆な発想だ。縦に、横に、長さや深さのさまざまなパターンの切れ目を入れることで、足本来の柔軟な動きにシューズが対応できるようになった。足を自由にするだけでなく、発想力も解き放つ。それが「フリー」という名の由来となったのだ。

縦横に入れられた切れ目によって、足の柔軟な動きに対応。なお「5.0」「3.0」は、標準的なランニングシューズを「10」、裸足を「0」としたときのクッショニングレベルを表す

足を鍛え上げ
競技力を高める

 いわずもがな、長距離を走るためのシューズではない。フリーは短い距離、または履いて歩くことで、メリットを享受できる。「普段の生活の中で履いて歩いてもらうだけで筋力が付き、足の可動域が広がり、関節が凝り固まるのを防いでくれます」とハットフィールド氏。ナイキ アスリートのスタンフォード大長距離トップランナー、ヴァネッサ・フレーザーさんは、「フリーはこれまでもお気に入りでしたが、今回のモデルは接地感がさらに自然で、とても気に入っています。イージーランで数マイル走ったり、クールダウンで使ったり、普段部屋の中でも履いていますし、リカバリー効果も実感できますよ」と話してくれた。

 現在のマラソン界を席巻する「ヴェイパーフライ 4%」などのナイキの革新的レーシングシューズとは、いわば対極に位置するのが、このフリーだといえよう。より速く走りたい者たちへ、普段のトレーニングから、または日常生活から、素足のようなフィーリングによって自分の足を見つめ直し、鍛え上げ、そして競技力を一層高めてくれる、重要な1足となってくれるに違いない。

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