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2022-02-22

【ボクシング】谷口vs.石澤の前座でホープ共演。武居由樹、松本圭佑、佐々木尽が登場

“スーパーホープ”武居(右)と大橋会長

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4月22日、東京・後楽園ホールで行われるWBO世界ミニマム級タイトルマッチの前座に、3連続初回KO勝利の武居由樹(25歳=大橋)、4戦全KOの松本圭佑(22歳=大橋)、パワーヒッターの佐々木尽(20歳=八王子中屋)らホープが登場。世界戦に華を添える。

 もう、「元K-1世界王者」の肩書きは要らない。昨年3月のプロボクシング転向以来、3試合連続初回KOという圧巻の強さを発揮している武居は、いまやすっかり“スーパーホープ”と認知されている。その戦い方、倒し方が“違う”。ありがちな強引な攻め口ではなく、距離や空間を掌握しての“確信ある”KO劇。「すでに日本チャンピオン、いやそれを超えている」という声も聞かれるほどである。

 6回戦を2試合、前戦は8回戦を行ったが、今回は初めての10回戦。「昨日、10回戦と聞いて驚きました。(トレーナーの)八重樫(東)さんには『判定勝ちでいこう』と言われてますが、10回を戦うのは難しいので(笑)、そこまでいかないようにします」。堂々のKO宣言だ。
 対する日本スーパーバンタム級16位・河村真吾(31歳=堺春木)は、武居と同じサウスポー。これまで、清水聡(大橋)、勅使河原弘晶(三迫)の持つ東洋太平洋王座に挑戦し、いずれもストップされているが、15勝(8KO)8敗4分というキャリアのある、ガッツあふれる選手。武居は、「気を抜かず、いい経験をさせてもらって勝つ。いろいろなことを試して、いろいろなスキルを見せて倒したい。メインイベントを食うような試合をしたい」と息まいた。

“ミライモンスター”から“モンスター”を目指す松本
“ミライモンスター”から“モンスター”を目指す松本

 中学生のころから『ミライモンスター』として注目されてきた松本は、昨年12月の試合で負傷し、当初は今月に予定していた試合を延期しての5戦目となる。“オキナワン・ファイター”伊集盛尚(いじゅ・もりひさ、32歳=琉豊ボクシングスタジオ)は11勝(9KO)5敗の元・西部日本新人王。「(伊集は)パンチがあるので集中力を切らさないように戦う。前の手(左)のレベルを上げて、何もさせないボクシングをしたい」と松本。試合はフェザー級8回戦。スーパーバンタム級超からスーパーフェザー級と戦ってきた松本は、体がしっかりと出来上がりつつあり、適正階級の模索という意味でも、注目の試合となる。

体重超過の失態から復帰を目指す佐々木
体重超過の失態から復帰を目指す佐々木

“中量級のプロスペクト”と大きな期待をされながら、昨年10月の日本&WBOアジアパシフィック・スーパーライト級王座決定戦で体重超過をおかした佐々木が、謹慎明けの復帰。11回TKO勝利して王者となった平岡アンディを抱える大橋秀行会長は被害を受けた側だったが、「ここで終わる選手じゃない。もう1度チャンスを与えたい」と、プロモートするこの『PXB PHOENIX BATTLE87』への出場機会を設けた。スーパーライト級8回戦で対するのは7勝(7KO)1敗1分の強打者マーカス・スミス(36歳=平仲ボクシングスクール)。総合格闘技、キックボクシングのキャリアがある元全日本新人王のアメリカ人だ。
「(スミスは)パンチもパワーもあるけれど、自分の方が全然上。素晴らしい選手がたくさん出場するけれど、いちばんインパクトあるKO勝ちをしたい」(佐々木)
 もう、体重のミスはできない。そこをしっかりとクリアできれば、スリリングな試合が期待できるはずだ。佐々木の戦績は12戦11勝(10KO)1敗。

 なお、メインの世界タイトルマッチを含め、全試合がひかりTVでライブ配信されることになっている。

文&写真_本間 暁

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