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2022-03-14

【相撲編集部が選ぶ春場所2日目の一番】照ノ富士に早くも土! 大栄翔が殊勲の金星

強烈な右おっつけで照ノ富士に横を向かせる大栄翔

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大栄翔(送り出し)照ノ富士

初場所後の1月末に行われた元大関豪栄道、元関脇栃煌山の引退相撲の直後、新大関の御嶽海を皮切りに大勢の関取衆が新型コロナウイルスに感染した。若い衆、親方衆も含めて、その数は250人以上。

重症化する人はいなかったが、10日間ほど稽古ができない部屋がほとんどだった。横綱照ノ富士も感染し、稽古不足が心配されていた。初日は豊昇龍を圧倒した照ノ富士だが、調子を見極めるには、2日目の大栄翔はうってつけの相手。ここで快勝するようなら、今場所は照ノ富士の優勝で堅いと思われた。

照ノ富士は立ち合いから左上手を狙って踏み込みよく前に出たが、サガリしかつかめず、大栄翔は左に回り込んでしのぐと逆襲に転じた。つかまりそうになるところを振りほどいて突き起こし、右のおっつけで横綱に横を向かせる。そのまま圧力を掛け続けて送り出した。平幕に陥落した大栄翔は、これが4個目の金星となった。

「立ち合いはよくなかったんですけど、そのあとは休まず攻められたのでよかった」と振り返る。

大栄翔も新型コロナに感染し、所属する追手風部屋の関取衆も遠藤を除いて全滅と万全で春場所を迎えたわけではなかった。しかし、初日から大関、横綱を連破し、波に乗っていけそうだ。調子づいた突き押し相撲は怖い。初優勝した昨年初場所の再現を狙いたい。「これからも気合を入れて、自分の相撲を取りたいと思います」と決意を語り、大活躍の予感がする。

2日目で土がつき、リモート取材に応じなかった照ノ富士だが、立ち合いは当たり勝っていた。相撲勘がにぶっているだけで、悲観するほどの内容ではないが、序盤で横綱に土がついたことで、今場所は混戦になるだろう。

カド番の2大関も敗れ、三役以上で連勝したのは新関脇の若隆景と新大関の御嶽海だけ。面白い優勝争いとなりそうだ。

文=山口亜土

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