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2022-03-15

【ボクシング】アマチュア10冠の今永虎雅が大橋ジムからプロ転向

5歳から格闘技を始めた今永虎雅が念願のプロ入り

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 アマチュアで10冠を達成した今永虎雅(いまなが・たいが=東洋大学=22歳)が、プロ転向を表明した。17日、大橋ジムで記者会見が開かれ、発表されたもの。「まだデビュー前ですが、プロになる以上、世界王者を目指すのは当然。ただ、その前に1つ1つ大事に勝っていきたい」と新たなホープは抱負を述べた。

文_宮崎正博 写真_本間 暁

 今永のアマチュア実績はずば抜けている。ことに奈良・王寺工業高校時代には、同級生の荒本一成(日本大学)とともに出場可能な全国大会をすべて制覇し、史上初となる高校8冠を達成した。大学に入ってからも2017年愛媛国体、2018年台北国際招待トーナメントにも優勝しており、合計10冠となる。2019年11月、東京五輪代表決定戦を兼ねた全日本選手権でも決勝進出、昨年10月、セルビアで開催された世界選手権ライトウェルター級代表となり、1勝を挙げた。アマ戦績は126戦113勝(26RSC)13敗と出色のもの。

シャドーボクシングを見つめる八重樫東トレーナー。松本好二トレーナーと2人体制で指導するという
シャドーボクシングを見つめる八重樫東トレーナー。松本好二トレーナーと2人体制で指導するという

 身長177㎝の長身サウスポーで,伸びやかなボクシングから打ち込む左ストレートを得意としている。今永本人は「ダウンを取ったりするのは左ストレートですが、本来は右利きで右のパンチもあると思います」と語る。大橋秀行会長から「ディフェンスがいい」と言われ、「そんなことを言われたのは初めてです」と切り返して笑わせた。

サンドバッグをくぐるディフェンス練習。足裏の使い方が上手い
サンドバッグをくぐるディフェンス練習。足裏の使い方が上手い

 5歳のときから空手を始め、グローブ空手の選手として中学生まで戦った。当時はキックボクサー志望だったが、「パンチ力強化のために」と地元・大阪・河内長野市のボクシングジムに通い始めたところで、プロボクサーになる夢を抱いたという。

 大橋会長は4月29日のプロテストをB級で受験させ、6月にもプロデビューさせる意向。「世界的にもレベルの高いライト級ですから、数戦で世界というわけにはいかないが、年内に日本ランキング入りさせたい」と当面の目標を設定している。

八重樫トレーナーが高速で振るスティックを、流れるようなボディワークでかわす
八重樫トレーナーが高速で振るスティックを、流れるようなボディワークでかわす

 また、大橋ジムでは高校時代にインターハイで準優勝しているライトフライ級の田中湧也(福岡・博多高→中央大学=22歳)、2021年度高校ランキング・ライト級トップの山川健太(日章学園=18歳)のプロ転向も同時に発表している。

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