雨でも重くならない、 変形しない 野球の練習に不可欠なのがボールだ。ある程度の数も必要である。ただ硬式球は決して安価ではない。どのチームも年間で購入できる数量は限られているだろう。
練習はいつも良好なコンディションで行われるとは限らない。少しくらいの雨なら中止にならないだろう。硬式球には弱点もある。内側のウールを革で包み、糸で縫い合わせているため、どうしても水に弱いのだ。雨が降っている時や、グラウンドがぬかるんでいる時に使用すると、水分を含み重くなり、乾燥した後に変形していることもある。重さや形が変わってしまうと、投球の軌道に影響が出てしまう。
こうした背景を踏まえ、リンドスポーツが開発したのが防水加工を施した硬式練習球である。
一般的には表面構造に防水機能を持たせたタイプが多いが、リンドスポーツの防水硬式練習球に関しては、ボールを包み込む革そのものは防水ではない。日本産牛革の良さはそのままに、指が吸い付くようにしっとりしていて握りやすい。
ではどうやって防水しているのか? 実は、革の内側に特殊な防水加工を施している。これによって、 糸の間から内側に水分が入ってもウール自体が濡れにくいのだ。ウールが水分を含まないから、雨天時に使用しても重たくならず変形する心配も少ない。くり返しの使用で表面が摩耗しても防水効果が低下しにくい。
縫い糸には、糸切れに強いアラミド糸を使用している。状態が悪いグラウンドで使っても切れにくく、耐久性も高い。数が必要な打撃マシン用のボールとしても対応可能だ。
品質が良く、コストパフォーマンスが高い。リンドスポーツの防水硬式練習球なら、天候を気にすることなく練習がはかどる。
価格 1ダース(12球)¥6,960(税込)
株式会社リンドスポーツ TEL:06-6993-4470
https://www.lindsp.com 
特殊な防水加工を施しているボールの断面。内側のウールはプロの公認球でも使われる天然のバージンウール100%を採用し、変形しにくい構造になっている。また芯部は公認球などと同様の、コルクとゴム芯の2層構造に

水を張った容器に一般的な硬式練習球(左)とリンドスポーツの防水硬式練習球を入れて実験。1時間後、前者は水が浸水して沈んだが、革の内側に特殊な防水加工をしている後者は浮かんだままだった(※使用状況により浸水時間は前後する)