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2022-03-28

【ボクシング】村田諒太が対ゴロフキン戦に向けて練習を公開

公開したスパーリングは2ラウンド。激しいプレスを披露した(代表撮影)

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 WBA世界ミドル級スーパーチャンピオンの村田諒太(帝拳=36歳)は28日、東京の帝拳ジムで練習を公開した。来月9日、さいたまスーパーアリーナでIBF世界同級チャンピオンのゲンナジー・ゴロフキン(カザフスタン=39歳)との大一番(王座統一戦)を控える村田は2ラウンドのスパーリングのほか、8ラウンドにわたってサンドバッグを叩いた。

 マスクをつけたままのシャドーボクシングを終え、それから臨んだ2ラウンドのスパーリング。村田はプレスをかけながらの接近戦に終始する。ひとまわり、体の大きいパートナーに対し、左フックのボディブロー、まっすぐに打ち込むストレートと、ややクロス気味のものとの2種類の右パンチで追い立てた。

「いい内容だったかと聞かれたらわかりませんが、想定内ではありましたね。ちょうど疲れが出てきているときですから」(村田)

 試合から約2週間前、通常はピークに一度持っていき、あとはラウンド数を落とし、実戦のカンを保ちながら、疲労回復に充てるころあいだ。村田はスパー直後に「いつもより多い」8ラウンドのバッグ打ちで感覚を確かめていた。
サンドバッグは8ラウンド。ふだんよりやや多めだった(代表撮影)
サンドバッグは8ラウンド。ふだんよりやや多めだった(代表撮影)

 練習を終えて、カコミ取材に応じた村田は「(ゴロフキンとの試合は)イメージとしては、しっかりとプレスをかけていきたいと思っています」

 いよいよ間近に迫ったビッグマッチについては、「(戦うことへの)恐怖心はありますが、それよりも延期になるほうが怖いですね」と真顔で言う。

「試合ができないことを考えたら、戦う恐怖心も和らいだままゴングを迎えられます」

 そして、こうも付け加えた。

「2年も待ってここまでたどり着いたんです。その間にやったこと、考えたことだけでいっぱいになって燃え尽きてしまうかもしれません。(試合ができないことを考えて)感傷的な気分に浸らないままその日を迎えられるのが、かえっていいかもしれません」

 打倒ゴロフキンのために、あらゆる手立てを尽くし、さらに手ごたえを感じていると、村田の言葉は暗示しているようだった。

 なお、村田対ゴロフキンの観戦チケット2次先着販売が決定し、ローソンチケットにて3月29日18時から開始、残席がなくなり次第、受付を終了する。

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