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2022-04-30

石井智宏が「必然」のUS王座決定戦出陣へ/新日本5・1福岡大会調印式【週刊プロレス】

急きょの王座決定戦出陣の石井が熱い意気込みを語った

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4月30日午後12時より、新日本5・1福岡PayPayドーム大会を控えて、キャナルシティ博多B1サンプラザステージにて公開調印式が開催された。

 急きょの王座決定戦出陣の石井が熱い意気込みを口にしたIWGPジュニアヘビー級選手権、IWGP USヘビー級王座決定戦、IWGP世界ヘビー級選手権の3つの調印式がおこなわれ、それぞれの王者と挑戦者(US王座決定戦はベルトを争う2選手)が出席し、直前の意気込みを語った。

 昨日、新型コロナウイルス陽性の診断を受けた藤波辰爾、ウィル・オスプレイの同大会の欠場を発表。棚橋弘至とのIWGP USヘビー級王座決定戦に臨むはずだったオスプレイに代わり、急きょ石井智宏が同決定戦に出陣することになった。石井は2017年7月にロングビーチにておこなわれたUSヘビー級王座初代王者決定トーナメントでは決勝戦に進出し、ケニー・オメガに敗北。US王座に絡むのは同トーナメント以来5年ぶりで、棚橋とのシングルも2017年のG1クライマックス公式戦以来となる。コロナ禍で海外との往来が再開されると、石井は頻繁にアメリカ遠征をおこない、現地でも不変の突貫ファイトで大きな声援を集めている。近年のアメリカマットでの活躍ぶりを見ても、USヘビー級王座へのチャレンジに違和感はない。

 石井は当初、福岡ドーム大会のカードに名を連ねていなかったことも含めて、このタイミングでの王座決定戦出陣を「必然」とし、同世代の棚橋に対しても「目を覚まさせてやる」とリング上のファイト同様、厳しくも、真正面からのゲキを飛ばした。

石井「このベルトに絡むのは、過去に一度だけ、5年前。それから棚橋と最後にシングルをやったのも5年前。そして、今回チャンピオンが返上して、決定戦になって、変更になって、このカードになった。これが偶然か必然か。オレは必然的にこうなったと思ってる。過去5年、棚橋とシングルで闘わなかったこと、このベルトに触れなかったこと、このカード(大会)に名前がなかったこと。明日のこの一戦ためだと、オレは真剣に思ってる。棚橋とこういうカタチで、このタイミング、シチュエーションでやれるのは、最高に刺激的な再会だと思ってる。明日はタイトルマッチ、それ以上にいろいろな思いを込めて、リングに上がりたい。最後に一つ。ここ何年かの棚橋は後ろ向きな発言ばかり。だからオレがガッと目を覚ませてやるよ。オレのすべてをぶつけて本来の棚橋の姿をさらけ出し、そして最後にオレが勝つ!」

棚橋「いま石井選手の言葉を聞いて、自分が言おうと思っていたことが、スゴい薄っぺらいなと思って、考え直しました。確かにこの5年間、石井選手の激しい、充実した闘いぶり。一方、ケガ、弱音などの情けない姿を晒してきたかもしれませんが、USヘビー、アメリカで取って、持って帰ってきたのはオレです。なのでしっかり巻いて、もう一度、アメリカに戻る。その思いを果たすために、明日は全力で勝ちにいきます!」

 石井が勝利すると同王座初戴冠、棚橋は3度目の戴冠となる。石井が猛烈な闘いで「IWGP」の冠がついたベルトを獲得するか、それとも5月にワシントンDCでジョン・モクスリーとの対戦が濃厚な棚橋が返り咲きを果たすか。直前のカード変更となったものの、目の離せない王座決定戦となりそうだ。

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