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2022-05-15

SWS設立会見で語られた新団体旗揚げ理由とは? 田中八郎社長「全体として費用は60~70億ぐらいかかると思いますが…」【週刊プロレス昔話】

田中八郎社長と天龍源一郎

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1990年5月10日、SWS(メガネスーパー・ワールド・スポーツ)の設立会見がおこなわれた。会見には株式会社メガネスーパー田中八郎代表取締役、エースの天龍源一郎らが出席。

田中社長は以下のようにSWS旗揚げについて説明。

「私自身の考えとしては、企業がある程度バックについて支えてあげなければ、選手の育成、底辺の拡大を考えた時に、やっぱりいち団体でやっていくということは、そのあたりの十分に厳しさが出てきます。第2、第3のエース、スターが生まれやすい環境ではないんじゃないかと思っています。プロ野球であろうと、プロスポーツは企業がバックについてあげて、相当数の赤字も覚悟して、支えてあげなきゃいけない」

「全体として費用は60~70億ぐらいかかると思いますが、メガネスーパーとプロレスをつないでも、直接我が社にはメリットがないという声もありました。その中で私があえて踏み切ったのは…利益は出ない、宣伝効果もお金をかける割にはない、ましてや新しい分野ということで危険の方が大きすぎるという中で、私が社内の役員を押さえたのは、これはあくまでも私の男のロマンだと」

「あえてこれをやろうと決意したのは、最終的には天龍選手とお会いしてお話をする中で、男のロマンを感じたからです。すべての試合に対して手を抜かない、全力でぶつかるという姿勢に私も共鳴したし、私自身も今のプロレスの在り方、それがすべてでいいか?という問いに対して、さまざまなディスカッションをしました。その話し合いの中で、これから理想とされるプロレスに挑戦してみようということになったわけです」

会見では天龍も「田中社長の考え方に共鳴いたしまして、2人で新しいものを作っていこうということになりました。自分たちにそういう場を与えていただきましたので、メガネスーパーを母体にして、カラッと激しいプロレスを目指してやっていきたい」と意気込みを語った。天龍以外の選手について田中社長は「未だかつて私の方からアタックしたことはありません」とこの時点では説明。この後、SWSには新日本プロレス、全日本プロレスから次々と選手が合流するのだが…。

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