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2022-05-18

【相撲編集部が選ぶ夏場所11日目の一番】照ノ富士、1差で単独トップの隆の勝を追う

阿炎の引きについていった照ノ富士が押し出して完勝

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照ノ富士(押し出し)阿炎

2敗でトップの平幕2人のうち、一山本は志摩ノ海と対戦し、足を滑らせて自滅。隆の勝は合い口の悪い豊昇龍を寄り倒して2敗を守り、単独トップに立った。

これを追う3敗力士の中で、優勝に一番近いのは、やはり横綱照ノ富士だろう。11日目の相手はこれまでも苦戦している阿炎。ここで勝利を収めれば、逆転優勝の可能性も膨らむ。

立ち合い、いつものようにモロ手で突き起こす阿炎。照ノ富士は左足から踏み込み、のけ反ったものの後ろには下がらない。横綱が右を差し込むと、阿炎は引くしか手がなかった。照ノ富士は阿炎の引き足によくついていき、危なげなく押し出した。

「久しぶりに立ち合い当たった感覚がよかった。今日みたいな当たりができればなと思う」と照ノ富士の第一声。中盤まで「立ち合いがしっくりこない」とぼやいていただけに、この白星をきっかけに強い照ノ富士が戻ってきそうだ。

敗れた阿炎も、「横綱の圧力が強くて、何もできませんでした」と脱帽だった。

優勝争いについて聞かれた照ノ富士は、「まだ4日あるので、しっかり頑張っていきたい。いつも変わらずやっています」と淡々と語る。

優勝争いは2敗で隆の勝、3敗で照ノ富士、霧馬山、宇良、佐田の海、一山本の5人が追う展開。隆の勝が2敗を守ったことで、4敗力士の可能性は低くなったのではないか。

単独トップに立った隆の勝は、「意識はしますけど、いい感じでここまで来ているので、この相撲を続けていきたい」と気を引き締めていた。照ノ富士との対戦は終わっており、12日目は一山本と顔が合う。残りの対戦相手は若隆景、霧馬山、宇良が考えられる。

照ノ富士は自力優勝の可能性こそないが、勝ち続けて隆の勝にプレッシャーを与えたい。隆の勝は残り4番すべて勝てば、たいしたものだが、1つ負けても決定戦ぐらいの気持ちでいけば、初めての賜盃を抱けるかもしれない。横綱が追いかける展開となり、優勝争いが面白くなってきた。

文=山口亜土

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