注目の一戦はもう間近だ。6月7日、さいたまスーパーアリーナでWBAスーパー、IBF世界バンタム級チャンピオンの井上尚弥(29歳=大橋)と王座統一戦を行う、WBC世界同級チャンピオンのノニト・ドネア(39歳=フィリピン)が、22日の夕刻、アメリカから東京・羽田空港に到着した。試合から2週間以上も前に来日するのは異例だが、「イノウエが前回と同じドネアが来ると思っていたら間違いだ」と早くも気炎を上げていた。ドネアが日本のファンに託したコメントは以下のとおり。Q 現在のコンディションと心境を教えてください。
ドネア「前回(WBSS決勝)試合した時よりもコンディションは良く感じているし、調子はいいと思っています」
Q キャンプをいつから、どこで行ってきたのですか。また、スパーリングは何ラウンドくらい消化してきましたか。
ドネア「スパーリングは140ラウンドぐらいです。キャンプは3ヵ月前からラスベガス(アメリカ・ネバダ州)で始めていました」
Q 井上選手とは2年7ヵ月ぶりの再戦になります。この戦いの展開をどのようにイメージしていますか。キーになるパンチは何になるのでしょう?
ドネア「前回と違い、イノウエはまったく別人のドネアと戦うことになるでしょう。右でも左でも、どんな展開になっても、パンチを打ち込めると思っています」
Q 前回のWBSS決勝の動画は何度か見たのですか? その後の井上選手の3試合はチェックしていますか。
ドネア「WBSS決勝、その後のイノウエの3試合はところどころは映像で見ています。イノウエの3試合については、妻でトレーナーもしてくれているレイチェルがしっかり確認して、私に内容を伝えいています。前回とは違った戦い方をします。イノウエも変わっているかもしれませんが、以前と同じドネアがくると思ったら間違いです」
Q 今回の井上との再戦はドネア選手のキャリアにとってどのような意味があるのでしょうか?
ドネア「今までのキャリアで1番大きな試合になるのは間違いありません。39歳という年齢まで、21年ものプロキャリアを過ごしてきましたが、ボクシングへの情熱、技術は今も向上していると感じています」
写真◎ゲッティイメージズ