今季21年目の大ベテラン
今季21年目の大ベテラン・中村剛也。先日発売になった西武カードでは25枚限定のレアインサート「TREASURE(宝物の意)」にも収録されていますが、まさにライオンズの“至宝”です。
今シーズンは開幕以来、打撃不振に苦しんでいますが、そんな同選手が久々に大きく報じられたのが5月13日に放った3号ソロ。中村はこれで通算445本塁打とし、長嶋茂雄の444本を上回って歴代14位に浮上しました。
中村には史上9人目の500本塁打を目指してもらいたいところですが、現実的にはなかなか難しい数字かもしれません。同選手の6月10日までの通算安打数は1670。名球会規定の2000安打はさらに厳しそうです。
かねがね思っているのですが、名球会規定に400本塁打を加えることはできないものでしょうか。NPBで2000安打打者が54人いるのに対し、400本塁打は20人。そのうち2000安打に達していないのは田淵幸一、ローズ、山﨑武司の3人のみ。
また、中村は今季中にも歴代トップに躍り出そうな記録があるのですが、それが通算三振。NPB記録は清原和博の1955三振で、これが2338試合を要したのに対して中村は1910試合で1952三振!
ランキング上位者を見ても試合数を上回る三振を喫しているのは同選手のみ(ずーっと下まで見ていくと、39位のブライアントが773試合で1186三振を記録)。三振数の多さは長距離砲の宿命でもあり、これはこれで称えられるべき記録なのかもしれませんね。
(週刊ベースボール2022年6月27日号 掲載記事再編)
BBM埼玉西武ライオンズ ベースボールカード2022 TL10 中村剛也