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2022-06-19

【展望】競泳世界選手権/2日目  予選から注目選手続々

今大会は50、100m背泳ぎで勝負する入江(写真◎Getty Images)

18日にハンガリー・ブダペストでスタートした競泳の世界選手権。初日は、男子400m個人メドレーで瀬戸大也(TEAM DAIYA)が6位、本多灯(日本大3年/アリーナつきみ野SC)が7位とメダルには届かず。ここから流れを変えていきたいところだ。ここでは2日目に出場する日本選手を中心に展望していこう。
 19日の予選には各種目で注目の日本選手が登場する。
 まず男子100m背泳ぎには日本代表チームの屋台骨である入江陵介(イトマン東進)が出場する。今大会はこれまで主戦場としてきた200m背泳ぎにはエントリーせず、個人種目は100m背泳ぎと50m背泳ぎに絞り、スピードを強化してきた。その選択はすでに成果が出ており、3月上旬の国際大会代表選考会では52秒94、4月下旬から行われた日本選手権では52秒88と好タイムを連発した。国際大会代表選考会時には「52秒6~7を狙っていた」というから、まだまだ上がる可能性あり。まずは予選、そして午後セッションで行われる準決勝を確実に勝ち進みたい。
 女子100m平泳ぎは、名コーチの平井伯昌氏の秘蔵っ子である青木玲緒樹(ミズノ)が出場。国際大会代表選考会で1分5秒19の日本新を樹立したが、これは今年の世界ランク1位で、東京五輪でも銀メダルに相当する。大会直前はアンドラ公国で高地合宿を敢行。2019年光州世界選手権では4位とメダルにあと一歩届かなかった悔しさをここで晴らしたい。
 男子200m自由形に出場する“カツオ”こと松元克央(ミツウロコ)は、今季、大きく環境を変えたひとり。東京五輪では同種目でメダル候補に挙げられながら、予選敗退に終わった。そこで、これまで薫陶を受けてきた名伯楽・鈴木陽二コーチの元を離れる決断をし、3月末でセントラルスポーツを退社した。5月下旬までは指導を受けたが、現在は新たな環境に身を置いている。鈴木コーチとの区切りの大会であり、新環境での第一歩。なんとしても結果を残したいところだ。
 女子1500m自由形には難波実夢(近畿大2年/JSS)が出場。昨日の400m自由形では2007年メルボルン大会の柴田亜衣以来の決勝進出を狙ったが、9位で決勝進出ならず。1500mでも今年の世界ランク9位につけており、決勝進出を狙う。

 午後セッションには、女子200m個人メドレー決勝に大本里佳(全日本空輸)が出場。昨日行われた予選は2分11秒28、準決勝では2分10秒65の7位で決勝に進出した。この種目の優勝候補は東京五輪同種目銀メダリストのアレックス・ウォルシュ(アメリカ)。アメリカ代表選考会では2分7秒84と東京五輪優勝タイムを上回り、今大会でも準決勝を2分8秒74で1位通過。決勝でどこまでタイムを上げてくるか注目だ。

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