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2022-06-22

大阪ライトヘビー級初代王座決定T開催! タイガースマスクが辛らつに挑発「全体的に意識が低すぎる」【週刊プロレス】

タイガースマスク

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大阪プロレスは22日、大阪市内のホテルで26日に1回戦を迎える「大阪ライトヘビー級初代王座決定トーナメント」の会見を開いた。

出席したのは、ゼウス社長、門田敦大阪プロレスコミッショナーをはじめ、トーナメントに参加するビリーケン・キッド、タイガースマスク、アルティメット・スパイダーJr、菊池悠斗、松房龍哉の5選手。なお、エントリーされていたタコヤキーダー、アレスは新型コロナウイルス濃厚接触者と判断されたため欠席。6・26アゼリア大正大会への参戦も見送られることから、1回戦は不戦敗となることが会見の進行役を務めた宮尾信次郎統括マネジャーから発表された(ツバサは諸事情により会見を欠席)。

まずはライトヘビー級王座に関して、新設されるに至った経緯を門田コミッショナーが以下の通り説明。

「昨年の秋ごろから、ゼウス社長には大阪プロレスを受け継いで再出発すると相談を受けていました。そのなかで強く印象に残った言葉が2つありました。その1つが、大阪プロレス無差別級王座を以前の名称、『大阪プロレス選手権』に戻すということ。その気持ちにこたえる形で、新しいベルトを寄贈させていただきました。そしてもう1つが、『大阪プロレスを世界一家族に愛される、子供のファンが多いプロレス団体にしていく』という熱い思いでした。

といいますのも、子供たちにとっては空中殺法やマスクマンはすごく大好きな存在だと思います。もともとルチャ・リブレ(メキシコ流プロレス)を大きな要素に持つ大阪プロレスであるにもかかわらず、ジュニアヘビー級に当たるベルトを設けていないことに違和感を感じてました。その思いをゼウス社長に伝えたところ、『ライトヘビー級を作りましょう』と快諾していただき、この新しいベルトを作るに至りました。このベルトがますます明るく輝く素晴らしいものになるような闘いを期待します」

この言葉を受けてゼウス社長は、「次回大会からは大阪ライトヘビー級王座決定トーナメントをおこなうんですけども、大阪プロレスはお笑いあり、ルチャ・リブレの団体なんです。その中に自分、三原一晃、TORU、ザ・ボディガー、クワイエット・ストームといったヘビー級の猛者たちが増えてきました。大坂丈一郎も100kg近い選手です。もともと大阪プロレスにあった華麗な技を見せるルチャ・リブレの要素が強い王座を作りたいという思いからライトヘビー級のベルトを作りました。

この階級のチャンピオンになった選手は、大阪プロレス選手権も取れるぐらいの実力者だと思います。そして必ずや、大阪プロレスで一番といっていいほどの熱いトーナメントになんではないかなと思ってます。残念ながら今回は、アレスとタコヤキーダーは欠場になってしまいましたが、残り6人の選手でこのトーナメントを盛り上げてくれると思います」と期待を口にした。

その後、各選手がトーナメントに参加する意気込み、1回戦へ向けての気持ちを述べたが、その中で辛らつな言葉を発したのがタイガースマスクだった。

はじめこそ「こんなに立派なベルトを作っていただいて感謝しています。このベルトに魂を入れるのが僕らの仕事だと思ってるんで、しっかりいい試合をして、価値のあるベルトに僕らがしたいと思います。このライトヘビー級トーナメント、今回だけだと僕は思ってまして。というのも大阪プロレスには『天王山』というのがあるんで。それは無差別級のトーナメント。それがあるんで、ライトヘビー級で2回もトーナメントをすることはないんじゃないかと僕は勝手に思ってて。

今回だけだと思うんで、優勝するチャンスは今回1回だけ。このライトヘビー級の初代王者、このトーナメントを制して、僕がこのベルトに魂を入れたいと思ってます」と語っていたが、1回戦の対戦相手に対するコメントになるや、「松房選手だけでなく大阪プロレス全体的にいえることですけど、正直言って意識が低すぎると思います」と斬り込んだ。

「(プロレスは)習い事じゃないんだから。週何回練習しました、道場に何回行きました、そんなレベルで日本一のエンターテインメントってよく語るなって思いますね、実際。そりゃあ、営業も大事でしょう。でも一番大事なのは中身ですよ、中身。練習量がなくて、なにが日本一やって。筋トレしてます? 毎日筋トレしてます? 俺たち筋トレのプロやないんですよ。俺たち(が身を置いてるのは)プロフェッショナル・レスリングなんですよ。道場で練習してナンボなんですよ。意識が低すぎる。友達じゃない。仲間じゃない。全然ギラギラしてない。

名前は伏せますけど、昨日も一昨日も横浜のある団体の道場に行ってきましたけど、みんな練習がイヤでしょうがない。でも毎日、道場に住んでるから練習してボコボコにされて、それでもメシ食った後、また道場に来て、(先輩に)怒られたとこやり直して、必死で生きてます。毎日、必死で闘ってます。これ1日2日やっても変わんないですよね。ただ3年、5年、10年、大阪で育つのと横浜で育つのと、2度と取り返せない差ができます、このままじゃ。この差をやっぱり何とかしたい。

大阪プロレス、日本一のエンターテインメントってほんとにいうなら、なめた態度はとってほしくない。どうすればいいかっていうたら、自分が見せなきゃいけないと思ってます。自分が足りないんで、こういう空気になってる。まぁ、10年以上キャリアのある選手に『道場に来い』とは僕は思わないですけど、まだ若い選手が週何回練習でのんきに笑顔でクラブ活動みたいにやってて、絶対(このベルトは)獲れないですよ。僕はそんな甘くないし、この大阪プロレスの意識を根こそぎ変えてやろうと思ってます」

この言葉を受けて各選手がベルトを争っての闘いだけでなく、どのように大阪プロレスのリングに魂を入れていくのか。新設されるライトヘビー級王座をめぐる闘いはガ然、注目されることとなった。

橋爪哲也

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