close

2022-07-01

50年の歴史を紡いできた貴重品の数々…新日本展示会が大阪にやってきた! 新日本プロレス歴史街道50年<番外編>【週刊プロレス】

スペースローンウルフ時代の武藤敬司が入場時に着用していたヘルメット

全ての画像を見る
新日本プロレス50周年を記念して開催されている展示会「シンニチイズム」が7月2日、大阪でスタートする(イベント名は「“新日本プロレス50周年記念エキシビション”シンニチイズム~NJPW ism~INなんばスカイオ7Fコンベンションホール」)。開幕前日の1日、報道陣対象およびファンを対象にした特別内覧会がおこなわれた。

東京、名古屋、福岡に次いでの開催となったが、大阪は旗揚げ当初から新日本が力を入れ、数々の歴史に残る名勝負や事件を残してきた場所とあって、棚橋弘至とオカダ・カズチカによる初のIWGPヘビー級選手権試合で着用したコスチュームをベルトとともに展示して“レインメーカーショック”を再現。また、歴代の大阪ドーム大会の試合結果が記された公式記録の原版で歴史を紡いでいる。

道場コーナーではコシティやプッシュアップバー、道場訓、旗揚げ戦コーナーでは記念品のほかに公式記録、格闘技戦コーナーでは各大会ポスターのほかアントニオ猪木vsモハメド・アリの採点表、IWGP構想によって封印されたベルト(NWF北米ヘビー級、NWA北米タッグ、新日本版アジアシングル&タッグ)、藤波辰爾がニューヨーク・MSG(マディソン・スクウェア・ガーデン)で奪取したWWWF世界ジュニアヘビー級や前田日明が凱旋帰国の際に巻いていたヨーロッパヘビー級、初代タイガーマスクがジュニア2冠王に輝いた際のNWA世界ジュニアヘビー級のベルト、アンドレ・ザ・ジャイアントの等身大パネルと手形、足形、リングシューズ、ジャイアント・マシンのマスク、タイガー・ジェット・シンのサーベル、スタン・ハンセンのテンガロンハットなど、70年代後半から80年代に新日本に熱狂したファンにも十分に楽しめる展示となっている。

巌流島決戦や猪木引退試合のコーナーでも貴重品が並んでいたが、なかでも特筆されるのは、あの忌まわしき両国暴動事件の発端となった“たけしプロレス軍団からの挑戦状”。

平成以降のファンに楽しめるのは闘魂三銃士コーナー。スペースローンウルフ時代の武藤敬司がかぶっていたヘルメット、橋本真也が“千羽鶴兄弟”に宛てた手紙のほか、獣神サンダー・ライガーやタイガーマスク、ブラック・タイガーの歴代マスク、ヘビー級、ジュニアヘビー級、タッグ、ジュニアタッグ、インターコンチネンタル、U-30といった歴代のIWGP各ベルト、現役選手のコスチュームなど。

また会場には、イベント企画者がこだわったというフルサイズのリングが設置されており、リング内で記念撮影できるほか、リングやロープの硬さも確認できる。さらに簡易入場ゲートも設けられており、テーマ曲に乗っての入場シーンも体感できる。

展示場いっぱいに懐かしいシリーズポスターが数多く並んでいたが、大半が共同企画が主催する東海・京都地区の大会であるのはご愛敬。その中には、猪木がアンドレからギブアップを奪った大会のものも含まれていた。その1枚1枚にドラマが詰まっている。それを解説する“語り部”がいたならさらに充実した展示会になっていたが、そこまで望むのはぜいたくというものか。

会場を訪れたファン一人ひとりに思いを馳せていただこう。どの展示品が一番心に響いたかによって、あなたのプロレス歴が問われる。

大阪での展示会は7月17日まで(11:00~19:00、最終入場は18:30。最終日は17:00閉場、最終入場は16:30)。会場は、なんばスカイオ7Fコンベンションホール(南海電鉄なんば駅直結)。

また、7月10日(日)には棚橋弘至サイン会が予定されている(参加条件あり)。イベントの詳細は、https://njpwism.com/ まで。

橋爪哲也

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事