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2022-08-14

【競泳男子インターハイ展望】日本大豊山が学校対抗は5連覇狙う

関東大会の100m自由形で好タイムをマークした松井(写真◎スイミング・マガジン)


【背泳ぎ】
100mは近畿勢のマッチアップが一番の見どころとなりそう。対決するのは近畿大会で55 秒50で優勝した小東真皓(四條畷学園2年)と、55秒 89で2位だった佐藤佑亮(太成学院大2年)。この2人に割って入りたいのが西村優雅(神奈川・湘南工大附2年)、笠原大知(愛知・豊川3年)ら。いずれも勝負だけでなく記録にもこだわり、ハイレベルな争いに期待したい。
200mは小東を中心に、関東大会優勝の入江秀行(埼玉・春日部共栄2年)、 同2位の飯田光達(東京・八王子3年)、ここに前述の笠原も加わり、上位争いが繰り広げられることになりそうだ。

【バタフライ】
野球部との『二刀流』を続けながら今年もインターハイ出場を決めた光永翔音(日本大豊山2年)が100mで初優勝を狙う。昨年は2位に入賞したもののかなり悔しがっていただけに、今年は相当な覚悟で臨んでくるはず。100mではほかに、近畿大会を制した小池貴之(兵庫・報徳学園2年)をはじめ、山田啓史(太成学院大3年)、入江崇也(大分・佐伯鶴城3年)らにも注目。入江は200mも得意としており2種目制覇にも期待がかかる。
200mではほかに髙下瑠唯(湘南工大附2年)、三輪田理央(中京大附中京3年)、400m 自由形でも優勝を狙う高木陸らが絡み、混戦になりそうな様相だ。けん制し合うことなく、タイムを追求する前半から入る積極的なレースを見せてほしい。  

100mバタフライでは断トツの優勝候補の光永(写真◎スイミング・マガジン)

【個人メドレー】
200mで波に乗っているのが7月下旬の東海大会を制した加藤涼(中京大附中京2年)である。この加藤を中心に、背泳ぎが得意な入江秀行、関東大会4位の牧野航介(湘南工大附3年)らが上位争いを展開することとなりそうだ。
400mは高校ランク3位の木村瞬弥(大阪・桃山学院2年)を軸に400m自由形でも上位を狙う杉山大晟、仲光陸遥(熊本・九州学院2年)、200m背泳ぎも得意の飯田光達らが、高校生スイマーの頂点を目指し、激しく優勝を争うことになるだろう。

【学校対抗】
注目の学校対抗だが、日本大豊山が5連覇を目指し、盤石のチーム編成で乗り込むこととなりそうだ。同校の安村亜洲コーチは「今年は飛び抜けた選手がいない分、チーム全体で戦うという意識が浸透してきている。3年生は少しおとなしいところがあるので本番での爆発に期待しています」と語る。ほかには四條畷学園も戦力充実。重藤流世、小東真皓らが確実に得点を稼ぎ、チームを引っ張ることになりそう。さらには太成学院大、中京大附中京、湘南工大附、桃山学院、飛龍らも絡み今年も激戦必至。果たして大会最終日にはどんな結末が待っているのか。今年も高校生の熱い夏が始まる。

文◎佐藤温夏(ライター)

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