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2022-08-14

【競泳男子インターハイ展望】日本大豊山が学校対抗は5連覇狙う

関東大会の100m自由形で好タイムをマークした松井(写真◎スイミング・マガジン)

全国の高校生スイマーが日頃の練習の成果を競うインターハイ[競泳]が8月15~18日、高知市東部総合運動場[くろしおアリーナ]で開催される。
今年はジュニアパンパシフィック選手権と世界ジュニア選手権代表計37名は海外遠征直前のため欠場するが、国内でも熱いレースが繰り広げられそうだ。昨日の女子に続き、男子を展望していこう。

【自由形】
ジュニアパンパシフィック選手権と世界ジュニア選手権代表が不在の今大会。男子も各種目で熾烈な争いが予想されている。
まず注目したいのが50m。わずか23秒前後の刹那を争う勝負に意地とプライドが激突することになりそうだ。その主役は、ジュニア遠征組を差し置き、 22秒89の同タイムで高校ランク1位につけた重藤流世(大阪・四條畷学園3年)と松原光佑(神奈川・大津3年)である。重藤はこのタイム を4月の日本選手権予選でマークしたものの、B決勝でライバルの後塵を拝する結果となって、代表入りならず。心底悔しい思いを味わった。この悔しさを晴らすには、自己ベストをたたき出して優勝を勝ち取るしかない。相当な覚悟で臨んでくるだろう。一方の松原が高校ランク1位に躍り出たのは6月の大会。夏に向け、徐々に調子を上げている。果たしてどちらが高校チャンピオンの座につくか。注目の対決だ。
100mにも高校ランク1位でインターハイに乗り込む選手がいる。6月に50秒05、 7月の関東大会で50秒00をマークした松井理宇(東京・日本大豊山2年)である。今季は春から絶好調。インターハイでは49秒台突入での圧勝シーンを見られるかに注目が集まる。
100、200mともに上位争いに絡んできそうなのが上田滉貴(富山・滑川3年)。各地で行われた地区予選における地区大会ランキングで200mはインターハイ出場者の中ではトップにつけており、優勝候補筆頭だ。200mではほかに小池晶(愛知・愛み大瑞穂2年)、宮田一佐(大阪・近畿大附2年)、池上泰正(日本大豊山3年)らも頂点目指して激突することになりそうだ。  
400mは6月に3分54秒78で泳ぎ、高校ランク3位につけている高木陸(大阪・太成学院大3年)が高校チャンピオンの座に最も近いところにいる。ここに杉山大晟(静岡・飛龍3年)、 蔵本大和(千葉・市川学園3年)らが挑む構図となりそうだ。
1500mでは、400mとの2冠を狙う蔵本を筆頭に大木優瑠(飛龍2年)、連覇を狙う碓井創太(日本大豊山3年)、宇野舜哉(四條畷学園2年)らが加わり、激しく優勝を争うこととなりそうだ。

【平泳ぎ】
7月の各地区大会で好記録が続出した平泳ぎ。インターハイではハイレベルなレースに期待したいところだ。
特に期待できそうなのが100m。関東大会で 1 分 1 秒81をマークして高校ランキング1位に躍り出た佐藤洋輔(東京・武蔵野3年)を筆頭に、大蔵礼生(奈良・天理3年)、神園航平(太成学院大3年)、杉浦凜汰郎(愛知・中京大附中京3年)、渡邉隆世(兵庫・長田3年)らが絡んでの大激戦となりそう。200mでは高校ランキング2位の神園、同4位杉浦の一騎打ちとなるか。両者ともに2種目制覇を目指しての戦いとなる。

文◎佐藤温夏(ライター)

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