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2022-08-17

【陸上】女子短距離で存在感示した1年生の小針陽葉。100m、200mで共にインターハイ2位

1年生ながら女子100m、200mで共に2位に入った小針(写真/中野英聡)

8月3日から7日までの5日間、徳島県鳴門市の大塚スポーツパークポカリスエットスタジアムで行われた全国高校総体(インターハイ)陸上競技。女子短距離で存在感を見せたのは、1年生の小針陽葉(富士市立高・静岡)だ。100m、200mで共に2位に入り、100mでは高1歴代トップ5入りも果たした。

目指すは2、3年での連覇「将来は日本代表に」

女子100m、200mで1年生ながら2位に入った小針。100mはわずかに悔しさが残る銀メダル、200mは喜びいっぱいの銀メダルとなった。

大会2日目に行われた100mでは、予選で11秒77(+1.1)、準決勝で高1歴代4位の11秒72(+0.8)と自己新を連発。準決勝は全体トップの記録で通過を果たした。

決勝は6レーンに入った。好スタートを切った5レーンの藏重みう(中京大中京高3年・愛知)を後半に追い上げ、0秒03差の11秒88(-0.7)でフィニッシュ。レース後は笑顔を浮かべながらも、「スタートで体が浮いてしまい、スピードに乗り切れませんでした。予選と準決勝はリラックスして楽しく走れましたが、決勝はビビってしまいました」と悔しさを口にした。それでも、「全国大会でしか味わえない緊張感を、1年目から味わえたのは良い経験になったし、11秒72を大きな大会で出せて良かったです」と、今後に向けて手応えをつかんだ様子だった。

100mでは、高1歴代4位となる11秒72(+0.8)をマークした(写真/中野英聡)
小針(左)は、100mで高1歴代4位となる11秒72(+0.8)をマークし、藏重と激戦を繰り広げた(写真/中野英聡)

2日後の200mでは、予選を組1着で通過したものの25秒17(-0.4)にとどまり、準決勝は24秒82(-0.9)で組2着での通過。決勝は一番外側の9レーンだったことから、「前半でスピードに乗っていこう」と攻めのレースに徹した。「後半は周りの選手があまり目に入らなかった」と振り返るほど懸命の走りを見せ、24秒32(-1.2)で優勝した児島柚月(市西京高3年・京都)に次いで、24秒42でフィニッシュ。「予選と準決勝があまり良くなかったので、まさか2位に入れるとは思いませんでした。うれしい気持ちでいっぱいです。腕を大きく振れたし、後半まで脚がよく回って、思い描いていたレースができました」と声を弾ませた。

両親とも陸上経験者で、姉の涼葉(駿河台大4年)は関東インカレの4×100mリレーで3位(3走)、兄の琉稀(国際武道大1年)は知徳高3年生だった昨年、4×100mリレーの1走でインターハイの準決勝に進んでいる。そんな陸上一家に育った小針は、小学1年生のときにクラブチームの沼津陸上で競技を始め、原中3年時には100mで全日中2位、U16大会で3位。高校入学前の今年3月に行われた日本室内では、U18の60mを制した。

もともと世代トップレベルの実力者だったとはいえ、高校入学後は急速に成長した。後半の伸びを持ち味に、ルーキーらしからぬ安定感を発揮している。7月の静岡県選手権では、走幅跳で高1歴代3位の6m19(+1.9)をマークして、今季高校ランキング1位に浮上。この種目では小学6年時に全国大会で2位、中学2年時に日本室内のU16で優勝した実績があり、来年のインターハイ路線は100m、200m、走幅跳の3種目挑戦に意欲を示す。

初のインターハイを終えて新たに掲げた目標は、来年と再来年の連覇。そして、その先に見据えているのは世界だ。伸び盛りの15歳は「オリンピックや世界選手権に出たい」と、日本代表として国際舞台に立つ日を夢見ている。

文/石井安里 写真/中野英聡

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