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2022-08-30

【ソフトボール】男子アジアカップ、男子U23アジアカップ開催!

2019年世界選手権で準優勝に輝いた男子TOP日本代表。アジアカップではどのような戦いが繰り広げられるだろうか(写真/平林金属・山本有二)

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男子ソフトボールの盛んな高知県にて、『第1回男子U23アジアカップ(9月1日、2日)』、『第11回男子アジアカップ(9月3日〜6日)』が開催される。会場は四万十市にある四万十スタジアム、安並運動公園。この大会は、今秋開催予定の『WBSC第1回男子U23ワールドカップ(10月22日〜30日/アルゼンチン・パラナ)』、『WBSC第17回男子ワールドカップ(11月26日〜12月4日/ニュージーランド・オークランド)』のアジア地区予選を兼ねており、上位2チームにその出場権が与えられる。

アジアで敵なしの日本

 TOP日本代表が戦うアジアカップは現在、大会6連覇中。2019年の第16回世界選手権大会(今大会よりワールドカップに改称)では、2000年の第10回大会以来19年ぶりに決勝進出を果たし、堂々の準優勝を果たしている(優勝はアルゼンチン)。U23アジアカップは新設されたU23カテゴリーの大会。その下のカテゴリーでは、2020年に第13回U18ワールドカップが開催され、ここで日本は2大会ぶり3度目の優勝に輝いている。

第17回大会準V戦士が8人残る
男子TOP日本代表


 TOP代表には、小山玲央(平林金属/投手)、松田光(平林金属/投手)、山脇佑也(デンソー/投手)、片岡大洋(高知パシフィックウェーブ/捕手)、宇根良祐(大阪桃次郎/内野手)、八角光太郎(平林金属/内野手)、黒岩誠亥(トヨタ自動車/外野手)、森田裕介(豊田自動織機/外野手)ら2019年大会の準優勝メンバーが8人残る。そこに、2017年の第15回大会以来の代表復帰となる川田直諒(旭化成/外野手)、そして昨年のリーグMVP・鳥山和也(平林金属/内野手)やリーグ最優秀防御率賞の河野拓郎(三重ヴェルデウィン/投手)ら日本リーグで実績を残した面々が加わり、新生日本代表を形成する。指揮を執るのはリーグ最多6度の優勝を誇る平林金属で監督を務める吉村啓氏。そのタクトにも注目が集まる。


日本が誇る二刀流、松田光。ワールドカップ(第16回大会までは世界選手権)は今回で5度目の出場。準優勝に輝いた2019年には、WBSC最優秀選手賞を受賞。国内では、MVPほか、数々の投手・打撃タイトルを獲得。投打に渡る活躍で平林金属を6度のリーグ優勝に導いてきた(写真/太田裕史)
日本が誇る二刀流、松田光。ワールドカップ(第16回大会までは世界選手権)は今回で5度目の出場。準優勝に輝いた2019年には、WBSC最優秀選手賞を受賞。国内では、MVPほか、数々の投手・打撃タイトルを獲得。投打に渡る活躍で平林金属を6度のリーグ優勝に導いてきた(写真/太田裕史)

2016年世界ジュニア選手権で日本を優勝へと導き、19年の世界選手権では大学生で唯一メンバーに選ばれ、松田と二枚看板を形成する小山玲央。日本の準優勝に大きく貢献した。日本体育大を卒業後、男子ソフトボールの強豪チームである平林金属に入社。昨季決勝トーナメントでは優勝投手となった(写真/太田裕史)
2016年世界ジュニア選手権で日本を優勝へと導き、19年の世界選手権では大学生で唯一メンバーに選ばれ、松田と二枚看板を形成する小山玲央。日本の準優勝に大きく貢献した。日本体育大を卒業後、男子ソフトボールの強豪チームである平林金属に入社。昨季決勝トーナメントでは優勝投手となった(写真/太田裕史)

地元・高知出身で、高知パシフィックウェーブ所属の片岡大洋。ワールドカップ(第16回大会までは世界選手権)への選出は松田と並ぶ5度目。今夏は、母校である岡豊高を率いてインターハイに出場した(3回戦敗退)。落ち着いたリードで投手陣を支える(写真/菅原淳)地元・高知出身で、高知パシフィックウェーブ所属の片岡大洋。ワールドカップ(第16回大会までは世界選手権)への選出は松田と並ぶ5度目。今夏は、母校である岡豊高を率いてインターハイに出場した(3回戦敗退)。落ち着いたリードで投手陣を支える(写真/菅原淳)

地元高知出身で、現役大学生の片岡大空。大学ではなく、日本リーグ所属の高知パシフィックウェーブに籍を置いている。昨年の全日本総合選手権では、持ち味のライズボールを武器にチームを10年ぶりの優勝に導いた。これまで国際大会への出場経験はなく、今回がデビュー戦となる。元日本代表の高橋速水は高知追手前高時代の監督であり、高知PWではチームメイト(写真/菅原淳)地元高知出身で、現役大学生の片岡大空。大学ではなく、日本リーグ所属の高知パシフィックウェーブに籍を置いている。昨年の全日本総合選手権では、持ち味のライズボールを武器にチームを10年ぶりの優勝に導いた。これまで国際大会への出場経験はなく、今回がデビュー戦となる。元日本代表の高橋速水は高知追手前高時代の監督であり、高知PWではチームメイト(写真/菅原淳)

日本リーグ6度の優勝を誇る平林金属の四番打者・鳥山和也。昨季の日本リーグでは、首位打者(打撃率.469)、ベストナイン(一塁手)、MVPのタイトルを獲得した。何と言っても、185cm108kgの体格を生かしたパワフルな打撃が魅力。ワールドカップ(世界選手権)への選出は初めてとなるが、その打棒に期待(写真/佐藤真一)
日本リーグ6度の優勝を誇る平林金属の主将で四番打者・鳥山和也。昨季の日本リーグでは、首位打者(打撃率.469)、ベストナイン(一塁手)、MVPのタイトルを獲得した。何と言っても、185cm108kgの体格を生かしたパワフルな打撃が魅力。ワールドカップ(世界選手権)への選出は初めてとなるが、その打棒に期待(写真/佐藤真一)

2020年より日本リーグに加盟した三重ヴェルデウィンの走攻守三拍子そろった三塁手・櫻庭佑輔。初年度は新型コロナウイルスの感染拡大の影響でリーグ戦が中止となったが、昨季は実質1年目ながらチームはリーグ3位に輝いた。櫻庭自身も打撃率.434をマークし、ベストナインのタイトルを獲得。ワールドカップ(世界選手権)への選出は今回が初となる(写真/佐藤真一)
2020年より日本リーグに加盟した三重ヴェルデウィンの走攻守三拍子そろった三塁手・櫻庭佑輔。初年度は新型コロナウイルスの感染拡大の影響でリーグ戦が中止となったが、昨季は実質1年目ながらチームはリーグ3位に輝いた。櫻庭自身も打撃率.434をマークし、ベストナインのタイトルを獲得。ワールドカップ(世界選手権)への選出は今回が初となる(写真/佐藤真一)

ジュニア時代は、主将を務めた2016年世界ジュニア選手権で優勝、18年U18ワールドカップで準優勝の成績を収めた。今回は初めてのTOP代表でのワールドカップ出場となる。Hondaでは今季主将に就任し、攻守にわたって存在感を発揮している(写真/佐藤真一)
ジュニア時代は、主将を務めた2016年世界ジュニア選手権で優勝、18年U18ワールドカップで準優勝の成績を収めた。今回は初めてのTOP代表でのワールドカップ出場となる。Hondaでは今季主将に就任し、攻守にわたって存在感を発揮している(写真/佐藤真一)

U18W杯経験者を主体とする

男子U23日本代表

 U23日本代表は、2018年世界ジュニア選手権(準優勝)、20年U18ワールドカップ(優勝、世界ジュニア選手権より名称変更)を戦ったメンバーが中心となり、現役大学生も2名選出されている。今後、日本を背負っていくであろう若いジャパン戦士たちの活躍にも期待したい。ヘッドコーチは、自身も04年開催の第11回大会と09年開催の第12回大会の2度、選手として世界選手権に出場している愛媛ウエスト監督の石村寛氏が務める。


2018年世界ジュニア選手権準優勝メンバーの小野寺翔太。準決勝のニュージーランド戦では先発、決勝のオーストラリア戦ではリリーフとして登板した。新島学園高卒業後はトヨタ自動車に入社。3年目の昨季は、12試合に登板してチーム最多の8勝(3敗)を挙げた。国際試合で経験を積み、飛躍につなげたい(写真/佐藤真一)
2018年世界ジュニア選手権準優勝メンバーの小野寺翔太。準決勝のニュージーランド戦では先発、決勝のオーストラリア戦ではリリーフとして登板した。新島学園高卒業後はトヨタ自動車に入社。3年目の昨季は、12試合に登板してチーム最多の8勝(3敗)を挙げた。国際試合で経験を積み、飛躍につなげたい(写真/佐藤真一)

2020年男子U18ワールドカップで主将としてチームを優勝へと導いた。大会MVPにも選出され、今年7月のWBSC総会ではその活躍が評価され『player of the year 2020』に選ばれた。鹿児島工業高校卒業後、旭化成に入社して1年目。元日本代表で、女子の豊田自動織機監督・永吉慎一氏を父に持つ(写真/佐藤真一)
2020年男子U18ワールドカップで主将としてチームを優勝へと導いた。大会MVPにも選出され、今年7月のWBSC総会ではその活躍が評価され『player of the year 2020』に選ばれた。鹿児島工業高校卒業後、旭化成に入社して2年目。元日本代表で、女子の豊田自動織機監督・永吉慎一氏を父に持つ(写真/佐藤真一)

昨季は、高卒3年目ながら22打点をマークし、打点王のタイトルを獲得した松尾翔輝。飛躍の1年になったことは間違いないだろう。大村工業高3年時の2018年には世界ジュニア選手権のメンバーに選出され、銀メダルを獲得。今回はU23代表に選ばれ、同世代と切磋琢磨することでさらなる飛躍につなげたい(写真/太田裕史)
昨季は、高卒3年目ながら22打点をマークし、打点王のタイトルを獲得した松尾翔輝。飛躍の1年になったことは間違いないだろう。大村工業高3年時の2018年には世界ジュニア選手権のメンバーに選出され、銀メダルを獲得。今回はU23代表に選ばれ、同世代と切磋琢磨することでさらなる飛躍につなげたい(写真/太田裕史)


 現在、日本男子の世界ランキングは2位(女子も2位)。アジアでは敵なしの男子TOP日本代表、そして男子U23日本代表がどのような戦いを見せてくれるか、注目が集まる。

大会の詳細は、公式サイトにて。
http://www.softball.or.jp/2022asiacup/

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