close

2022-09-07

佐藤友花×佐藤陽太郎(アーティスティックスイミング) スマイルスポーツマガジン・姉弟対談

SHARE

  • twitter
  • facebook
  • line

6月にブダペストで行われた世界選手権で、初出場ながら銀メダルを獲得した佐藤姉弟。まだ若い二人の今後の成長に期待がかかる(写真 :スマイルスポーツ)

全ての画像を見る
「第19回FINA世界水泳選手権ブダペスト2022」にて、佐藤友花選手、佐藤陽太郎選手の姉弟が鮮烈なインパクトを残した。混合デュエット(以下、混合D)のテクニカルルーティン(以下、TR)&フリールーティン(以下、FR)の2種目で銀メダルを獲得したのだ。ペア結成からわずか2年で世界のトップに迫る二人が、これまでの歩み、そしてこれからのことをスマイルスポーツマガジンに語った。

国際水泳連盟(FINA)が混合Dをアーティスティックスイミングの新種目として導入を決定したのは、2014年のこと。翌2015年の世界選手権から、正式に混合Dが実施されるようになった。

そんな混合Dで大きな期待を背負うのが佐藤友花選手&佐藤陽太郎選手の姉弟ペア。二人は今でこそ世界のトップをうかがう存在だが、当初は混合Dへの興味は対照的だった。

「陽太郎は日本の男子選手の中ではトップレベルでしたし、私自身もジュニアで日本代表になっていたので、二人で組めば世界の舞台で戦えるのでは?と思っていました」(友花)

「世界ユース選手権以前は混合Dに魅力を感じていませんでした。普通に女子の選手たちとチームで大会に出ていればいいと思っていました」(陽太郎)

そんな二人は、それぞれが個々で課題をクリアしてレベルアップすると、姉弟ならではの同調性も加わり、ペアとしての力は格段にアップ。試合でもその成果を発揮していく。

2022年5月の日本選手権ではデュエットFRにオープン参加。88.1667の高得点をマークし、勢いに乗って翌6月、初めての世界選手権へと臨むことに。オン・オフの切り替えを大事にしているため、家では競技のことを一切話すことはないという二人だが、一緒にいる時間は他のペアよりも圧倒的に長く、「仲が良い」こともあって、意思疎通はバッチリ。「第19回FINA世界水泳選手権ブダペスト2022」で、世界にその力を示してみせた。「ターザン」をテーマにしたTR決勝で86.5939、「侍」をテーマにしたFR決勝で89.7333と、いずれも高得点で銀メダルを獲得した。


二人とも納得という世界選手権での演技(写真:Getty Images)

「テクニカルは課題がいくつか残りましたが、フリーに関してはほぼ完璧な演技ができたと思います」(友花)

「取りこぼしは少しありましたが、悔いなく自分たちの力を最大限出しきることができました」(陽太郎)

友花選手21歳、陽太郎選手18歳と若く、ペアとしてのキャリアもわずか2年。その伸びしろを考えれば、世界の頂点は十分に射程距離と言える。

「日本には銀メダルを獲得する混合Dペアがいるということを世界に示すことができたので、この流れを止めず、来年の世界選手権、次の世界選手権とどんどん良い結果を残せるように頑張ります」(陽太郎) 

「多くのベテランペアがいる中、新人ペアでメダルを獲得できたのは意義のあることだと思います。オリンピック種目になるかはまだわかりませんが、世界の舞台で戦える機会はあるので、皆さんの期待以上の演技ができるように頑張っていきます」(友花)

世界選手権、そして将来的にはオリンピックで頂点へ。友花選手と陽太郎選手は、姉弟だからこそのコンビネーションと、個々のテクニックをミックスさせて、世界一への挑戦を続けていく。


こちらのインタビューのほか、ペア結成後に訪れた壁の存在やそれを克服した経緯など、カラー2ページにわたるインタビューは、9月1日に(公財)東京都スポーツ文化事業団が発行した『スマイルスポーツマガジンVol.91』に掲載されています。

 

さとう・ともか(写真・左)
2001年8月22日生。茨城県出身。東京2020オリンピック競技大会のアーティスティックスイミング・チームのリザーバーとして帯同。第19回FINA世界選手権ブダペスト2022ではフリーコンビネーション、チームテクニカル、ミックスデュエット・テクニカル&フリーで銀、チームフリーで銅と計5つのメダルを獲得した。 

さとう・ようたろう(写真・右)
2004年8月10日生。茨城県出身。17年に中学1年生ながら日本選手権フリーコンビネーションに出場。19年の世界ユース選手権ミックスデュエットで銅メダルを獲得。第19回FINA世界選手権ブダペスト2022では姉・友花とのミックスデュエットで、テクニカル、フリー2つの銀メダルを獲得した。

 

スマイルスポーツマガジンのインタビュー特別編!
佐藤友花選手と佐藤陽太郎選手の相性の良さが伝わる、息の合った○×インタビュー動画と読者の皆様へのメッセージはこちら

 

スマイルスポーツマガジンデジタル版はこちら
https://my.ebook5.net/smilesports/


スマイルスポーツマガジンは下記の公共施設、駅などで入手できます!
●東京体育館
●駒沢オリンピック公園総合運動場
●東京武道館
●東京辰巳国際水泳場
●東京都埋蔵文化財調査センター
●区市役所広報課・情報コーナー・出張所
●都立図書館・区市町立図書館
●区市町村生涯学習センター・文化センター・博物館・市民センター・教育会館・コミュニティセンター
●区市勤労福祉会館
●献血ルーム(一部)
●都営浅草線・都営三田線・都営新宿線・都営大江戸線の指定の駅構内
●JRの指定の駅構内


スマイルスポーツマガジンの詳細はこちら
https://www.tef.or.jp/pr_magazine/index.html

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事