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2022-09-09

【しゅりんぷ池田のカード春秋】もう見られないと思っていた完全試合が実現

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28年ぶり

 今回掲載しているのは、先に発売された佐々木朗希の完全試合セットの中の1枚の裏面。パーフェクトゲーム第1号の1950年の藤本英雄から今回の佐々木朗まで達成者16人の年表となっているのです。


No.16 佐々木朗希 28年ぶりの完全試合(裏面)

 これを見ると50年代後半からは毎年のように出現し、シーズンに2人が達成した年もあったのですが、時代が下るにつれ完全試合は難しくなっていきます。80年代は1人の達成者もおらず、90年代も槙原寛己のみ。2000、10年代も達成者が出ず、今回の佐々木朗が実に28年ぶりの達成となったのでした。

 70年代後半以降、「打高投低」傾向が続いた結果だと思うのですが、今季はノーヒットノー ランが5度も達成され、3割打者が両リーグ併せて 10人もいないという「投高打低」に転じています(9月1日現在)。果たして、この傾向が来季以降も続くのか? ずっと温暖化が続いていたのに急に寒くなったようなもので、1年だけの異常値なのか、トレンドが変わったのか見極めが難しいところです。

 前回の槙原の際は、当時の自分的には大変早い8時前に帰宅したところ、巨人戦が終わりそうになっていて随分進みが早いなと思ったらパーフェクトが進行しており、ほどなく偉業が達成され、三塁を守っていた長嶋一茂が槙原に飛びついたのでした。今回の佐々木朗のそれはCS中継で見ていたのですが、もう死ぬまで見られないと思っていた完全試合が急に達成され、驚いた次第。

 同投手は次戦でも8回までパーフェクトを続け、今後も2度目、3度目があるかもと期待されていますが、さてさて、どうなりますか。要注目ですね。
(週刊ベースボール2022年9月19日号 掲載記事再編)

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