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2022-09-21

【NFL】ミラクル、ミラクル、ミラクルな逆転劇 第2週で起きたことのまとめ

4Qに逆転TDパスをキャッチして喜ぶ、WRワドルとドルフィンズの選手たち=photo by Getty Images

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アメフトの世界最高峰、米プロフットボール・NFLの第2週は、現地9月18日に、全米各地で13試合が開催された。第4Qに21点差を逆転したドルフィンズなど、「ミラクル」な大逆転劇が続出する、ドラマチックな展開となった。
 チームが浮沈を託す重要選手が負傷でシーズンアウトになり、ゴールデンルーキーが期待通りの活躍を見せる一方で、終わったと思われていたベテラン選手が勝利に大きな貢献をするなど、なぜNFLが全米で人気No.1スポーツなのかがよくわかる一日となった。(写真はすべてGetty Images)

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タゴバイロアが6TD
ドルフィンズ○42-38●レイブンズ
 ドルフィンズのQBトゥア・タゴバイロアが、ヒーローとなった。タゴバイロアは前半に、2インターセプト(INT)を喫したが、第4Qが始まった時14-35の21点差をひっくり返した。
 4Qに4本のタッチダウン(TD)パスを決めたタゴバイロアは、パス36/50、469ヤード6TD を記録した。アラバマ大学時代からのホットライン、ジェイレン・ワドルが11回レシーブで171ヤード2TD、今季加入のスピードスター、タイリーク・ヒルが11回で190ヤード2TD。
 NFL.comによると、一つの試合で同一チームからパス400ヤード以上、5TD以上のQBと、レシーブ170ヤード以上、2TD以上のレシーバーが2人出たのは、史上初という。
敗れたレイブンズも、QBラマー・ジャクソンは絶好調で、パス318ヤード3TD、ラン119ヤード1TD。100ヤード越えは11回目で、あのマイケル・ヴィックに並んで史上最多タイだった。
=Photo by Getty Images


ジェッツ○31-30●ブラウンズ
 「ミラクル・ジェッツ」の大逆転勝ち。序盤から互角の展開が続いたが、ブラウンズは第4Qに入ってからRBニック・チャブの2本のランTDで、30-17とジェッツを突き放した。この段階で試合残り時間は1分55秒。誰もがブラウンズの勝利を信じた。
 しかし、ベテランQBジョー・フラッコが、WRコーリー・デービスに、66ヤードのTDパスをヒットし、わずか33秒で6点差に。オンサイドキックも決めて、再び攻撃権を得ると、フラッコが、ルーキーWRギャレット・ウィルソンにTDパス。エクストラポイントも決まって31-30と逆転した。
 残り時間22秒から再逆転をかけてブラウンズQBジャコビー・ブリセットがWRアマリ・クーパーを狙ったパスは、ジェッツSアッシュティン・デービスがインターセプト。熱戦に終止符を打った。
 フラッコはパス307ヤード4TD。プロ15年目、スーパーボウル勝利も経験した37歳の古強者が勝利の立役者となった。
=Photo by Getty Images

カーディナルス○29-23●レイダース
 カーディナルスもミラクルを起こした。前半終了時、0-20とリードされたカーディナルス。4Qに入っても、7-23と16点のビハインドで敗色濃厚だった。しかし、カーディナルスは、残り8分にランTDで追い上げると、次のオフェンスでは、20プレーのロングドライブ。4Q残り0秒でQBカイラー・マレーがエンドゾーン左端を走り抜けてTDとした。マレーは2本のTD共に2ポイントコンバージョンを決め、16点差を追いついて延長オーバータイム(OT)へもつれ込んだ。
 OTでレイダースは、カーディナルスのオフェンスを抑えたので、フィールドゴール(FG)で勝利のシチュエーション。しかし、QBデレク・カーのパスを捕ったTEハンター・レンフローがファンブルロスト。リカバーしたカーディナルスのCBバイロン・マーフィーが59ヤードのリターンTDで、「サヨナラ勝ち」となった。
 レイダースは、2プレー前にもレンフローのファンブルを辛うじてリカバーしていただけに、悔やみきれない敗戦となった。
=Photo by Getty Images


「熊狩り王」となったロジャース

ベアーズ●10-27○パッカーズ
 パスのパッカーズが、ディフェンス&ボールコントロールで勝利した。ベアーズQBジャスティン・フィールズのパスをわずか70ヤードに抑えた。OLBプレストン・スミスは、12回のパスラッシュで5回のプレッシャー、2QBサックと活躍した。
 ランでは、アーロン・ジョーンズとAJディロンの2枚RBで193ヤードをゲインした。特にジョーンズは、ラン132ヤード1TD、パスレシーブ38ヤード1TDと大車輪の働き。ジョーンズが100ヤード以上走った試合ではパッカーズは12勝1敗という。
 パッカーズはタイムオブポゼッションでも、ベアーズに14分以上の差を付けた。
 QBアーロン・ロジャースはベアーズ戦は7連勝。プレーオフを含む対ベアーズの通算成績は24勝5敗となり、ブレット・ファーブを抜いて、NFL史上最もベアーズに勝利しているQBとなった。
=Photo by Getty Images

ワシントン●27-36○ライオンズ
ライオンズが今季初勝利。QBジャレッド・ゴフがパス4TDと本領を発揮し、オフェンスは2試合で71得点と好調だ。課題のディフェンスでも、ドラフト全体2位、地元ミシガン大のヒーローだったDEエイダン・ハッチンソンが、この試合で3サックと大暴れした。

ファルコンズ●27-31○ラムズ
スーパーボウル王者ラムズが、終盤もたつきながら初勝利。序盤から得点を重ね、4Q残り12分で21点差としたが、そこからファルコンズに詰め寄られ、31-25に。4Q残り13秒からのパントで、WRブランドン・パウエルが、故意に自陣エンドゾーンに向かって走り、7秒を消費して、セーフティー。セーフティーの後は、自チームのフリーキックとなるため、逃げ切った。ラムズはQBマシュー・スタフォードがパス3TDの一方で、2INTだった。
=Photo by Getty Images
パンサーズ●16-19○ジャイアンツ
ジャイアンツが開幕連勝。4QにKグラハム・ガノが56ヤードの決勝FGを決めた。
パンサーズに移籍のメイフィールドは開幕連敗。昨季まで2年連続二けた敗戦のHCマット・ルールも追い込まれつつある。
=Photo by Getty Images

テキサンズ●9-16○ブロンコス
ブロンコスが今季初勝利。しかし、前半に、ゴール前1ヤードを取り切れずFGになった場面も。さらに反則13回で100ヤード罰退。そ後半3回のタイムアウトのうち、2回目はパントシチュエーションでリターナーがいなかったため、3回目はディレイ・オブ・ゲームを避けるために使うなどドタバタが目立った。テキサンズは、オフェンスのタレント不足が目立つ。

試練が続くQBたち

シーホークス●7-27○49ers
49ersは、今季からスターターにした、QBトレイ・ランスが序盤で負傷退場するアクシデント。しかし、昨年までのエース、ジミー・ガロポロがしっかりとリリーフした。2人のRBに、WRディーボ・サミュエルも加えた3人でラン170ヤードを記録、試合をコントロールした。
ランスは、右足のかかと骨折で、直ぐに手術、シーズンアウトとなったため、今後も49ersはガロポロでシーズンに臨むことになる。
=Photo by Getty Images

ベンガルズ●17-20○カウボーイズ
エースQBダック・プレスコットが負傷したカウボーイズは、控えのクーパー・ラッシュを擁して、ロースコアの競り合いをしのぎ切った。前シーズン、スーパーボウル出場のベンガルズは、開幕連敗。昨年NFLの「被サック王」だったQBジョー・バロウはこの日も6サックを浴び、2試合で13サックされている。
=Photo by Getty Images
コルツ●0-24○ジャガーズ
ジャガーズディフェンスがコルツを完封した。QBマット・ライアンに5サックを浴びせ、3INTを決めた。コルツのファーストダウン更新はわずか9回だった。ジャガーズはドラフト全体1位入団から2年目のQBトレバー・ローレンスが落ち着いたプレーでパス2TD、レーティング121.5を記録した。
=Photo by Getty Images

ペイトリオッツ○17-14●スティーラーズ
スーパーボウル最多優勝6回同士の対決は、ペイトリオッツが競り勝った。3点をリードした4Q残り6分33秒からのオフェンスで、ランで50ヤード以上を稼ぎ、時間を使い切った。スティーラーズは昨季リーグ最下位だったラン守備が改善されず。QBミッチェル・トゥルビスキーのパスも低調で、ホームのファンからはドラフト1巡指名のQBケニー・ピケット起用を求めるコールが巻き起こった。

バッカニアーズ○20-10●セインツ
バッカニアーズがディフェンスの活躍で開幕連勝。だがQBトム・ブレイディの口論に端を発した乱闘騒ぎで、WRマイク・エバンスとセインツのCBマショーン・ラティモアが退場になるなど、後味の悪い試合となった。ブレイディは、昨年に比べパスが思うように決まっていない。セインツもQBジェイミース・ウィンストンは、背中に4か所の骨折を負いながらプレーしていたという。
=Photo by Getty Images

【小座野容斉】

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