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2022-09-29

アイスリボンの摩訶不思議なアイドルレスラー、真白優希が12・31後楽園で現役引退【週刊プロレス】

12・31後楽園での引退を発表した真白優希

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アイスリボンの真白優希が12月31日、後楽園ホール大会を最後に現役引退することを発表した。9月29日に埼玉・蕨市のアイスリボン道場で藤本つかさ取締役同席のもと記者会見がおこなわれ、真白の口から涙とともに発表された。

会見には藤本つかさ取締役も同席
 
「私、真白優希は2022年12月31日を持ちましてプロレスを引退させていただくことになりました」

会見の冒頭、「明るく楽しく自分らしくいきたいと思います!」と語った真白だったが、涙が押さえきれなかった。

 真白は‘20年8・9横浜文化体育館大会でデビュー。練習生時代からとにかくヘナチョコで試合後、ブッ倒れる姿がしばしば見られたが、一方でキュートなビジュアルと常人には思いもつかないアイデアを生み出す発想力と勝手に突っ走ってしまう行動力を武器にオンリーワンの存在感を発揮。そんなルーキーイヤーには週刊プロレス及び週刊プロレスモバイルの読者&ユーザー投票で決められる「プロレスグランプリ」2020年度新人賞を受賞した。

真白は2020年度のプロレスグランプリ新人賞を受賞。現在はトライアングルリボンのベルトを保持している

“摩訶不思議”とも言われた真白は、お手製の段ボールベルトを手に「ガチャ王」を自称し、山下りな、藤田あかねらとユニット「ガチャ王国」を結成。カオスな闘いを積み重ねるなかで肉体的にも成長。今年1月には自身初のタイトルとなるトライアングルリボン戴冠を果たし、5・4横浜武道館ではあの山下りなから3カウントを奪取した。

 5月~6月に開催されたICE×∞王座決定トーナメントでは大方の予想を裏切り、優勝決定戦にまで勝ち進み、“マジなマシロ”の底力を見せつけた。その後、右ひじの負傷によって欠場に追い込まれたが、9・17川口大会で復帰。キャリア3年目の更なる飛躍に期待がかかっていたが、「もっと知らない世界に飛び込んで、いろんな新しい事に挑戦して、私がまだまだ知らない事を見てみたいと思うようになりました」と年内でのプロレス引退を決意した。

9・24後楽園でトライアングルリボン防衛に成功

「正直、この決断すごく悩みました。悩んで悩み抜いた結果が引退です。私はプロレスが大好きです。この世界に出会えた事そして自分自身が変われたこと誇りに思います。この残り3カ月、悔いなく全力でやるつもりです。真白優希というレスラーを皆さんの目にも焼きつけてほしいなと思います」

引退後は「世界を旅したいです!」「医療系の仕事ができたらなっていう夢もあります!」とさまざまなものを見据えている真白。ラストマッチの相手は明言しなかったが、「私が出会ったなかで一番尊敬する人がいるんです。その人とキチンと試合がしたいと思っています!」と心に秘めた相手はいるという。

突然の発表ではあるが、なにはともあれ12・31後楽園まで残り3カ月、摩訶不思議な真白は真白らしく引退ロードを突っ走ることを約束した。

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