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2022-03-01

【女子プロレス】批判殺到も…鈴季すずがスターダムに持ち込んだ蛍光灯の裏に「果たせなかったジュリアとの約束」

プロミネンスの狂乱娘、19歳の鈴季すず

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デスマッチ&ハードコア女子ユニット「プロミネンス」の狂乱娘、鈴季すず(19)がスターダム2・21後楽園大会に持ち込んだデスマッチアイテム、蛍光灯が波紋を呼んでいる。 

愛憎渦巻くジュリア(28)への〝誕生日プレゼント〟として蛍光灯を持ち込んだすず。振り下ろそうとしたそれは周囲の制止に遭い未遂に終わった。とはいえ、この行為は賛否両論を呼び、一部ファンからは強烈なパッシング、なかには犯行予告と言っても過言ではない過激なメッセージも送られてきたという。
すずがスターダム2・23後楽園に持ち込んだ蛍光灯に批判が殺到した

「(スターダムに)ケンカを売ったんだから拒否反応は当たり前だし、叩かれるのは覚悟のうえだったから。犯行予告はさすがにやめてくれよとは思うけど、批判も非難も好きにしてよって」

こう語る19歳はなぜ批判覚悟でスターダムのリングに蛍光灯を持ち込んだのか。

凶器で相手をビビらせようとした? 自らをアピールする軽い気持ちで蛍光灯という神聖なアイテムを利用した? 

所属していたアイスリボンを退団してまでデスマッチにプロレス人生を捧げたすずだ。たった1本の蛍光灯かもしれないが、そこに歴代デスマッチファイターの思いがどれだけ込められているかなんて十二分にわかっている。血みどろの闘いを拒絶するリングでデスマッチを強要するつもりなんてサラサラない。

ならばなぜ? 「…別に言うことでもないと思うんだけど」。口の重かった19歳だが、そこにかつて姉と慕ったジュリアとの果たせなかった約束の存在を明らかにした。

スターダム1・29名古屋に乱入し、ジュリアにつかみかかったすず。その目には涙が浮かんでいた
「なんで蛍光灯を持っていったか。……中学時代、私はデスマッチに魅せられて、自分もデスマッチがやりたいと思ってプロレスラーになった。前の団体(アイスリボン)にいた頃、私はジュリアにその夢を語ったし、ジュリアも『いつかすずがデスマッチするところを見てみたい。楽しみにしてる』って応援してくれてたんだよ」

 寮の同部屋で寝食をともにし、夢を語り、苦楽を共にした〝姉〟は2019年秋、スキャンダラスな形でアイスリボンを退団。〝妹〟にすら何も告げず、スターダムという新たな戦場へと移籍した。

 「自分自身の実力不足もあって、ジュリアが在籍している頃、デスマッチをやるっていう夢は見せられないままアイツはいなくなったから」

 すずがデスマッチ&ハードコアに身を投じたのは、ジュリアの電撃移籍から1年半後の2021年2月。プロミネンスの先輩、世羅りさやその道の先駆者、山下りなら女子選手はもちろん葛西純や佐々木貴、アブドーラ・小林、竹田誠志、宮本裕向、木高イサミら男子のトップ選手とも血みどろの闘いを繰り広げ、インパクトを残してきた。

葛西純に竹串を突き刺されたすず(2021年5・5横浜)
「あの人が辞めてからベルト(ICE×∞)を取ったり、ハードコア七番勝負やったり、デスマッチを経験したり。あの時見せられなかったデスマッチやって、血を流してきたいまの鈴季すずはこうなんだ、こんなふうになったぞっていう気持ちを込めて蛍光灯をあえて持っていったので」

ジュリア退団という激震に見舞われたアイスリボン。キャリア1年にも満たなかった当時のすずは、団体の若きシンボルとなるべく奮闘した。2020年8月にはアイスリボンの最高峰王座ICE×∞のベルトを当時17歳という若さで戴冠するなど周囲の期待を上回る活躍を見せた。

だが、その裏では重圧に押しつぶされそうになり、太陽のようだった明るさが影を潜めた時期もあった。退団を申し出たこともあるほど苦しい思いをしたこともあった。一方で、業界ナンバーワン団体のトップにのし上がっていったかつての姉の姿があった。スターダムという新たな戦場でジュリアが死に物狂いで闘っていたことはわかっている。それでも……すずが姉と慕っていたジュリアへの思いはいつしか憎しみに転化。その愛憎がスターダムに乗り込む原動力になったことは間違いない。
ジュリアとの闘いを熱望するすず
「ジュリアのことは憎い。だけど、自分とアイツが深くて濃い時間を過ごしたことは事実だし、そこに関しては自分は否定しない。いい思い出もいっぱいあったし、夢を語り合ったのも事実だから。蛍光灯のプレゼントをみんなに止められて、取り上げられて。いろいろ言われて、ちょっと残念な気持ちにはなったけど、これで良くも悪くも注目度は増したと思うんで」

プロミネンスvsスターダムの闘いは2・21後楽園で開戦した。だが、プロミネンスが決戦の場に指定した3・26&3・27両国国技館大会でジュリアはワールド・オブ・スターダム王者・朱里に挑戦が決まっている。

ゆえに抗争の核となるジュリアとすずの絡みが動き出していないのが現状だが、「私は両国じゃなくたって、今日でも明日でもスターダムの大会があるならどこでもやってやるっていう気持ちなので。スターダム、早く舞台を用意しろ!って感じですね」と19歳はすでに臨戦態勢に入っている。

かつてジュリアとすずは寮の同部屋で寝食を共にし姉妹のような関係を築いてきた――そんな枕言葉だけで語り尽くせぬほど2人の関係性は深くて濃い。だからこそ、その言動の裏には、さまざまな見えない思いが介在している。そして、そんなジュリアとすずだから――2人が同じリングで対峙する日が楽しみでならない。

愛憎渦巻くジュリアとすず。2人が対峙するのはいつの日か

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