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2022-10-06

【NFL】49ersのライアンズDCは将来のHC確定? ディフェンスがラムズを抑え込む 第4週マンデーナイトで起きたこと

49ersに7回サックされたラムズQBスタフォード=photo by Getty Images

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アメフトの世界最高峰、米プロフットボール・NFLの第4週マンデーナイトゲームは、現地10月3日(日本時間10月4日)にカリフォルニア州サンタクララであり、サンフランシスコ・49ersが地区内ライバルのロサンゼルス・ラムズを24-9で破った。

 49ersは、ディフェンスが活躍し、スーパーボウル王者のラムズに対し、タッチダウン(TD)を許さなかった。この試合の結果、NFC西地区は、4チームが2勝2敗で並ぶことになった。

(写真はすべてGetty Images)
 
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NFL Week4 MNF
ラムズ    3  3  3   0    9
49ers   7  7  0  10   24
(2022年10月3日 リーバイス・スタジアム)

スーパーボウル王者も歯が立たず


 49ers、38歳のディフェンスコーディネーター、デメコ・ライアンズにとって、このマンデーナイトゲームは、将来のヘッドコーチ職のための足掛かりとなったかもしれない。

 今季、対戦相手に、まだ1度も20点以上の失点を許さず、トータルオフェンスを270ヤード以下に抑え込んできた49ersの前には、スーパーボウル王者のオフェンスも歯が立たなかった。

 多彩かつ強烈なパスラッシュでラムズのOLを寸断し、QBマシュー・スタフォードに7サックを浴びせた。ラムズのオフェンスはトータル257ヤードに封じ込まれ、3本のフィールドゴール(FG)を決めるにとどまった。
49ersに7回サックされたラムズQBスタフォード=photo by Getty Images
 4Q残りには、49ersの2年目Sタラノア・フファンガが、スタフォードのパスをインターセプト。そのままリターンしてTD、17点差として勝敗をほぼ決定づけた。

 プレーは右アウトサイドのスクリーンパスだったが、フファンガは、2人いたレシーバーのうち、WRクーパー・カップがターゲットであると決め打ちしての「ピック6」だった。
=photo by Getty Images
 スタフォードは、夏季キャンプでの練習ができなかったこともあり、大事な場面ではカップを頼り過ぎている。その一方で、今季加入した、WRアレン・ロビンソンを活かしきれていない。この試合でもアレンが空いていても、ダブルカバーのカップに投げる場面もあった。

 スタフォードはこの試合で2試合連続、パスTDなしで終わった。これはライオンズ時代の2016年第15~16週以来のことだという。

 また、ピック6は28回目で、1950年以降では、NFL史上3位。ジョー・ネイマスにとタイになった。伝説のホール・オブ・フェイマーに並ぶのであれば、栄誉の記録で並びたいところだ。

ラムズはランオフェンスにも課題

 ラムズオフェンスの問題点は、スタフォードのパスだけではない。この試合もランがわずか57ヤードにとどまった。

 2人のRBは、ダレル・ヘンダーソンが7キャリーで27ヤード、キャム・エイカーズは8キャリーで13ヤードにとどまった。ラムズは、今季ランが70ヤードを超えた試合は1試合だけ。ランはリーグ30位と低迷している。


一方の49ersオフェンスは、QBジミー・ガロポロが、派手なパスパフォーマンスを見せることはない。それはサイドラインも、スタジアムのファンも十分に承知している。ガロポロは、パス16/27で239ヤード1TD。ただし、インターセプトもファンブルロストも起こさなかった。

 49ersのポイントゲッターは、昨年と変わらずに、WRのディーボ・サミュエルだ。2Q残り3分を切った場面では、ガロポロからのパスを受けて走り57ヤードのTDとした。

 3rd&3でガロポロはファーストダウンを狙ったパスだが、キャッチしたサミュエルが個人技でラムズのタックルを次々とかわし、TDとしてしまった。
=photo by Getty Images
 ラムズは、レギュラーシーズンでは49ersに7連敗。昨シーズンのNFCチャンピオンシップでは勝ったが、49ersのホームで戦った場合は特に分が悪く、2008年以降は3勝11敗1分けだという。

=photo by Getty Images

=photo by Getty Images

【小座野容斉】

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