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2019-12-23

【ボクシング】レジェンド復活。ロマゴンが「第二の故郷」日本で15ヵ月ぶりカムバック

世界4階級制覇の軽量級レジェンド、ローマン・ゴンサレス(ニカラグア)が23日、神奈川・横浜アリーナのリングに登場。フィリピン・フライ級12位ディオネル・ディオコスとの8回戦に2回2分20秒TKO勝ちし、1年3ヵ月ぶりの再起戦を飾った。

写真上=KO勝ちに笑顔を見せるゴンサレス

 ガードを高く上げ、上体をゆすりながら肉薄するだけでディオコスを後退一方にさせた。2回、ロープに詰めて右をねじ込みカウントを聞かせると、再開後もロープに釘付けにしてラッシュ。右ストレートから左ボディの流れるようなコンビネーションでレフェリーストップを呼び込んだ。

「日本は第二の故郷。戻ってこられて幸せです」と満面に笑みをたたえた「ロマゴン」。「内容にも満足している」と、王座返り咲きに手応えを得た様子だ。

 昨年11月、試合を15日後に控えてコスタリカで行っていた合宿で、ランニングの最中に右ヒザが半月板損傷のアクシデントに襲われた。手術を要する人生最大の負傷に「一瞬、引退も考えた」と明かす。「でも、今は前よりもいい状態だ」。この再起戦に備え、4ヵ月のハードワークを自らに課してきた。

 今後を問われると「まずヤファイ(WBA)、それからイオカ(井岡一翔=WBO)だ」と2人のスーパーフライ級王者の名を挙げ、さらに「エストラーダ(WBC)もね」と付け加えた。

「2020年は世界王者に返り咲く年です。再び獲ったタイトルは、日本とニカラグアに捧げたい」

 レジェンドの復活で、スーパーフライ級は新たな局面を迎えそうだ。

取材◉藤木邦昭

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