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2022-11-04

【しゅりんぷ池田のカード春秋】ドラフト6位監督の手腕やいかに

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新井貴浩新監督

 BBMカードの新たな高級版シリーズ「MASTERS」が発売となりました。1セットに1パック6枚しか入っていないのに価格は1万8000円。1枚当たりと考えるとクラクラしてしまう価格設定です。

 今回は広島が対象で現役、OBが27人ずつ計54人が登場。レギュラーカードから豪華な箔押し仕様が施され、各80枚限定のシリアルナンバーが刻印されています。

 OBの中には新井貴浩新監督も、もちろん収録されています。引退後4年を経て指導者経験がないまま、いきなりの就任でファンを驚かせましたが、ドラフト6位入団から監督へというのも、なかなか異例です。

直筆サインカード 新井貴浩
BBMベースボールカードプレミアム2022[MASTERS]広島東洋カープ 直筆サインカード 新井貴浩

 過日、ある球団の歴代の名選手を振り返るカードシリーズをながめていたところ、「やはり、成績を残した選手はドラフト1位や2位の選手ばかりだな」とあらためて気づきました。そうした成功選手が監督になる傾向が強い日本球界では、おのずと監督もドラフト上位指名者が多くなります。一説に「エースか四番しか監督になれない」と言われる巨人では、原辰徳、堀内恒夫、高橋由伸と全員がドライチ。

 広島の歴代監督でも山本浩二、野村謙二郎、佐々岡真司が1位、三村敏之が2位、緒方孝市が3位、達川光男が4位で、6位からの監督就任は新井が初となります。

 ドラフト6位以下で成功を収めた監督と言うと、ドラフト外の秋山幸二、栗山英樹、同6位の工藤公康といったところでしょうか(秋山、工藤は根本陸夫マジックもあって、その順位が妥当だったかという議論もありますが、それはまた別の話)。たたき上げ監督の手腕やいかに。
(週刊ベースボール2022年11月14日号 掲載記事再編)

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