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2022-11-04

【アメフト】パナ vs IBM 注目の全勝対決をメタバース上「バーチャルスタジアム」で無料配信 X1スーパー

「バーチャルスタジアム」上で、パナソニック vs IBMの全勝対決が配信される=画像はXリーグ提供

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国内最高峰のアメリカンフットボール、Xリーグの「X1 スーパー」は、11月5日・6日にレギュラーシーズン最終節の6試合が行われる。

 デイビジョンAの全勝対決、パナソニック インパルス対IBMビッグブルー戦(5日15時から、神戸市王子スタジアム)は、インターネット上の仮想空間「メタバース」内に作られた「バーチャルスタジアム」の中で、X リーグTVの試合中継が配信される。

 XリーグTVの契約がなくとも、バーチャルスタジアムの入り口サイトから中に入れば、無料で視聴できる。ただし、あくまで実証実験なので、視聴を確実には保証していない。


■「Xリーグ バーチャルスタジアム2022」の入り口サイト(画像をクリックしてもリンク先が開きます)
https://xleague-virtual-xlounge.s3-web.jp-tok.cloud-object-storage.appdomain.cloud/

「Xリーグバーチャルスタジアム 2022」の入り口サイト



 メタバースは、インターネット上に構築された3次元の仮想空間及びサービス。3次元コンピュータグラフィックスで建物や空間を再現している。

 Xリーグは、昨年に引き続き、実証実験として「バーチャルスタジアム2022」を開設した。

 昨年は、試合当日に中継映像を視聴できる「スタジアム」だけだったが、今年は、Xリーグ全体の情報を伝える「Xリーグラウンジ」、全勝対決を多様な角度から盛り上げる「イベントスペース」、両チームの歴史と今を伝える「パナソニック ラウンジ」 「 IBM ラウンジ」の計4種のスペースを構築した。

 すでに10月30日にオープンしており、11月11日まで利用できる。

実証実験のため、PCとアンドロイド端末に限定

すべてのファンが対象で、webブラウザから無料で簡単にアクセスすることが可能となっている。

 ただし、実証実験のため、デバイスやPCブラウザの種類には制約がある。使用できるデバイスは、PCはWindowsとMac。スマホはAndroid端末となる。iOS は今回のサービスの対象外のため、iPhone/iPad は動作が安定しないという。

ブラウザは、グーグルクロームか、ファイアーフォックスでの利用が推奨されている。サファリではうまく動作しない可能性があるという。

 昨年に続いて、バーチャルスタジアムの制作に携わっているIBMビッグブルーの相浦功治GM(日本アイ・ビー・エム・スポーツ社長)は、「試合の中継映像を中核コンテンツとしているのは昨年と同じだが、ロッカールームやラウンジをバーチャルに再現し、設置期間も2週間と大幅に増やした。選手との交流や、チームからの様々な情報発信など、ファンが特別な体験と思えるものを、バーチャルで提供できるようにしていきたい」と話した。

 今後は、各チーム、各ゲームで同様の試みをしていくことができないかも模索する。相浦さんは「今回の実証実験で、ユーザー数が増えることによって、何が起きるのかを確かめたいので、ぜひ利用していただきたい」と話している。

4つのバーチャルスペースの概要

「Xリーグバーチャルスタジアム 2022」の4つのバーチャルスペースの概要は以下の通り。
(1) バーチャルスタジアム
X リーグTV のライブ映像をベースに、両チームのファン向けにカスタマイズした新たな試みで、従来になかった観戦が楽しめる。
 応援するチームを選択する事で、実際のスタジアムと同様にホーム・アウェイに分かれて贔屓のチームを応援する事が可能。
 また、チャット機能を活用した元アメフト選手によるテキストでの解説がある。アメフトのルールやプレー、勝敗のポイント、プレーで目立った選手の情報などをX リーグTV の解説を補足する形でテキスト解説を行う。
 パナソニック側での観戦では、通常の中継音声ではなく、同社のリアルタイム音声配信プラットフォーム「CHEERPHONE」を活用した「ラジパルス」による、インパルス贔屓の副音声が楽しめる。インパルスOB 選手による解説だからこそ話せる選手の裏話など、豊富な情報を提供するという
「バーチャルスタジアム」正面のスクリーンに試合中継が流れる=画像はXリーグ提供
(2) X リーグラウンジ
X リーグの歴史や今を伝える展示物、X1スーパー、12 チームの3D ヘルメットや今シーズンの活躍を伝える写。真で演出された空間を楽しめる。
12チームの情報が見られる「Xリーグラウンジ」=画像はXリーグ提供
(3)イベントスペース
パナソニック対IBMの対戦を、試合当日だけではなく試合前後も含めたイベントとして、最大限に盛り上げる。様々なコンテンツと共に2 週間に渡り開設される。
試合当日は、X リーグTV の映像に加えて2 台のカメラで撮影された独自映像での中継も同時に楽しめる予定という。
試合前後の期間では、クロストーク企画、「なんでもドラフト」によるクイズ企画などが利用できる。
「パナソニック vs IBM」のイベントラウンジ=画像はXリーグ提供
(4)パナソニック、IBM のチームラウンジ
ラウンジスペースとロッカールームで構成されたチームラウンジでは、チームの歴史やさまざまな取り組み、今シーズンのチームの活躍や選手一人一人のビデオメッセージなどを見ることができる。
「パナソニックのチームラウンジ」=画像はXリーグ提供

「IBMのチームラウンジ」=画像はXリーグ提供
実証実験の実施概要

「Xリーグ バーチャルスタジアム2022」
実証実験実施概要
対象試合:パナソニック インパルス vs IBM ビッグブルー
日時:11 月5 日(土)15:00 キックオフ
サービス期間 : 10 月30 日~11 月11 日
場所:インターネット上のバーチャル空間
利用環境:Windows, Mac のPC, Android携帯端末
*iOS は今回のサービスの対象外。iPhone/iPad は動作が安定しない。

利用方法:パソコン等のデバイスから入り口サイトのURL をクリック

注意事項:利用するデバイスのスペックにより一部動作が安定しない可能性がある。PCの場合は試合モニター画面を右クリックすることにより、試合動画を全画面で視聴かのうとなる。動作が不安定な場合や、試合だけを観戦したい場合などに全画面機能の活用を推奨している。

【小座野容斉】

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