2022年12月23日発売BBM1650138
A5判並製320頁
定価 1,870円(税込)ISBN:978-4-583-11560-3 C2075
Contents筋力トレーニングをしている人、筋力トレーニングを指導している人、これからスポーツやトレーニングの研究や指導の世界に入ろうしている人を対象に、2016年6月号から21年8月号まで月刊誌『コーチング・クリニック』で連載された「最新 筋肉の科学」に加筆・修正し、1冊にまとめました。骨格筋の基本的性質、身体運動のメカニズム、筋肥大や筋向上のメカニズムなどを理解し、その上でトレーニングの方法論やプログラムを考察していく、筋生理学のやさしい入門書。【CONTENTS】はじめに
第1講 筋肉の役割とは?
第2講 熱産生に関わるタンパク質「サルコリピン」①
第3講 熱産生に関わるタンパク質「サルコリピン」②
第4講 「UCP」と「褐色脂肪」
第5講 運動に関わる4大要素
第6講 筋肉はどんな仕組みで動く?(エンジン編)
第7講 筋肉はどんな仕組みで動く?(エンジン編①)
第8講 筋肉はどんな仕組みで動く?(エンジン編②)
第9講 筋収縮の仕組み① 専門用語の解説
第10講 筋収縮の仕組み② 屈筋と伸筋の特性
第11講 4つの筋収縮形態
第12講 「等尺性随意最大筋力」の測定
第13講 「等張性短縮速度」「等速性筋力」の測定
第14講 「1RM筋力」の測定
第15講 「短縮性収縮」と「伸張性収縮」
第16講 筋収縮と筋線維の動員
第17講 筋肉の動的特性「力-速度関係」①
第18講 筋肉の動的特性「力-速度関係」②
第19講 伸張性収縮の仕組み
第20講 筋肉の静的特性「長さ-張力関係」
第21講 関節角度と力の関係① 肘の屈曲力の数値から
第22講 関節角度と力の関係② 張力と回転トルクの関係から
第23講 動作スピードを高めるには?① 定常状態と加速度という概念
第24講 動作スピードを高めるには?② トレーニングの考え方
第25講 動作スピードを高めるには?③ トレーナビリティから考える
第26講 力学的パワーを高めるには?
第27講 筋トレ効果をパワーにつなげるには?
第28講 筋肉の熱効率
第29講 筋肉の活動を支配する「運動単位」
第30講 運動単位と動作の関係
第31講 運動単位の働き方
第32講 「最大筋力」を決定する要素
第33講 「サイズの原理」
第34講 筋線維タイプの分類① ミオシンの違いによる分類
第35講 筋線維タイプの分類② 代謝経路による分類
第36講 筋線維タイプの性質の違いは何で決まるのか?
第37講 「サイズの原理」の例外
第38講 筋線維タイプのシフト① 環境による移行
第39講 筋線維タイプのシフト② トレーニングによる移行
第40講 筋線維タイプのシフト③ 速筋線維と遅筋線維の共存
第41講 筋線維タイプのシフト④ 「サブタイプ」の移行
第42講 筋線維タイプのシフト⑤ 不活動による移行
第43講 筋線維タイプのシフト⑥ 加齢による移行
第44講 筋線維タイプのシフト⑦ 神経のつなぎ替え
第45講 筋線維タイプのシフト⑧ 神経—筋結合部の変性を防ぐ
第46講 伸張による収縮増強① 昆虫とヒトに見られる現象
第47講 伸張による収縮増強② 至適伸張速度の存在
第48講 筋肥大のメカニズム① タンパク質代謝系
第49講 筋肥大のメカニズム② mTORシグナル伝達系 その1
第50講 筋肥大のメカニズム③ mTORシグナル伝達系 その2
第51講 筋肥大のメカニズム④ 筋線維再生系
第52講 筋肥大のためのトレーニングとは?① 筋トレの「標準法」
第53講 筋肥大のためのトレーニングとは?② 「標準法」以外の模索
第54講 筋肥大のためのトレーニングとは?③ 「標準法」以外の実践1
第55講 筋肥大のためのトレーニングとは?④ 「標準法」以外の実践2
第56講 筋肥大のためのトレーニングとは?⑤ 「標準法」以外との比較
第57講 筋肥大のためのトレーニングの「容量」
第58講 筋肥大のための最適な「セット数」は?
第59講 筋肥大のためのトレーニングの「頻度」① 「超回復」という概念
第60講 筋肥大のためのトレーニングの「頻度」② セッションの間隔とタンパク質合成
第61講 筋肥大のためのタンパク質摂取のタイミング
第62講 トレーニングの効果転移①
第63講 トレーニングの効果転移②
第64講 筋肥大に影響を及ぼす物質は何か?
第65講 筋肥大に影響を及ぼす物質は、どう働くか?
第66講 ドーピングの最新事情① アナボリック・ステロイドの作用とは?
第67講 ドーピングの最新事情② 新型コロナワクチンの技術が悪用される可能性
第68講 「マッスルメモリー」を巡る仮説① 増えた核が残り続ける
第69講 「マッスルメモリー」を巡る仮説② 遺伝子にも記憶が残る
第70講 「マッスルメモリー」を長期的プログラムに利用する
第71講 短期的ピリオダイゼーションの提案① 理論編
第72講 短期的ピリオダイゼーションの提案② 実践編
第73講 アイシング再検証
第74講 トレーニング効果を予測する数理モデル①
第75講 トレーニング効果を予測する数理モデル②
第76講 トレーニング効果を予測する数理モデル③
第77講 トレーニングプログラムはテーラーメイドの時代へ
おわりに
【著者紹介】石井直方(いしい・なおかた)1955年、東京都出身。東京大学理学部卒業、同大学院博士課程修了。東京大学名誉教授(運動生理学、トレーニング科学)。理学博士。力学的環境に対する骨格筋の適応のメカニズム、およびその応用としてのレジスタンストレーニングの方法論、健康や老化防止などについて研究している。日本随一の“筋肉博士”としてテレビ番組や雑誌でも活躍。著書は『筋肉まるわかり大事典』『トレーニング・メソッド』『トレーニングのヒント』(小社)、『一生太らない体のつくり方』(エクスナレッジ)、『体脂肪が落ちるトレーニング』(高橋書店)など多数。ボディビル・ミスター日本優勝(81・83年)、IFBBミスターアジア優勝(82年)、NABBA世界選手権3位(81年)。
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