close

2022-12-19

【アメフト】関学大RB前島「来年はミルズ杯を取る」/QB星野「いい感じで使い分けてくれた」2022甲子園ボウルレビュー (2)  

【関学大 vs 早大】関学大RB 前島(#7)はランで3TDと活躍。甲子園ボウル最優秀選手に選ばれた=撮影:佐藤誠

全ての画像を見る
全日本大学選手権決勝、第77回毎日甲子園ボウル
関西学院大学ファイターズ○34-17●早稲田大学ビッグベアーズ
(2022年12月18日、阪神甲子園球場)
関西学院大学が、5年連続33回目の優勝

 ラン3タッチダウン(TD)で甲子園ボウル最優秀選手に選出された関学大RB前島仁は試合を次のように振り返った。

この1年、勝てるか不安な試合というのがあったのですが、全勝で日本一になれたのは、このチームの目標でもあったので、すごく嬉しく思います。

――オフェンスで勝つ試合ができた

そうですね。これまでオフェンスが不甲斐ない試合が続いていた中で、今日は絶対オフェンスで勝ち切るぞと言っていて、やっぱり、オフェンスでTDを取るという自体に喜びを感じられたのですが、その立役者になれたのが自分であったというのは、素直に自分の実力もあったのかなと思うのでそこは個人としても満足のいく結果が出て良かったと思います。

――前半、ロースコアで苦しみましたが、ハーフタイムはどういうアジャストをしたのか

やるべきことは変えずに、想定内のことだったのですが、やっぱり、1つ1つ、パスコースが空いているのに、ブロックが持たなかったり、パスコースが空いていないくて、ブロックが持っているのに(QBが)スクランブルに追い込まれたり、噛み合わないことがあった。今日こそオフェンスで(点を)取るということが共有できていたので、そこを噛み合わせるような、メンタル的にも技術的にも、噛み合わせられるような修正をした結果、(前半は)細かいミスだったので、そこを修正できて、得点できたのではないかなと思います。

――オフェンスで、今日、特にやったことなどは

特に変えたことはないのですが、基本に立ち返って、スタートであったり、フィニッシュをかけるとか、そこを徹底的に、何回も何回も、基本を反復練習したことが、今日はうまく出たのではないかと思うので、特別なことは何も変えていないと思います。

――お父さん(前島純さん=関学大RB)も、1993年のチャック・ミルズ杯。同じ場所で受賞したかった?

自分の父もミルズ杯をここで受賞していて、同じ舞台で同じように活躍できたのは嬉しいのですが、僕は、僕は甲子園ボウル優秀賞で、父はチャック・ミルズ杯なので、まだ超えていない。そこは来年、超えていきたいなと改めて思わされました。

――来年に向けて、どんな選手になっていきたいか。

僕自身は、3TD獲れたというのはあるのですが、ショートヤードであったり、ロングゲインにつなげたりするのは、もっといい選手がいて、このチーム内にもライバルがいて、僕はまだまだ未熟だと思うので、安定したランを個人技でも出せるようにして、来年は(年間最優秀選手賞の)チャック・ミルズ杯を取れるような選手になっていきたいなと思います。

――(残り1分切ってからの)3本目のTDは

そうですね。キャプテンの占部さんも最後のシリーズは入ってきて、士気を高く持てていたので、最後、TDに結びつけられて、本当にやってきたことができたという結果になりました。

――父からのアドバイスは?

アドバイスというか、俺は大舞台で走ったぞという、そういうなんか、自分のアピールというか、自分はやったぞという言葉だけ。それは息子にも走ってもらいたいという気持ちだと受け取ってきました。
対策されてかわせなかったのは悔しい
【関学大 vs 早大】1年生で先発し、早大ディフェンスに対抗したが、TDは奪えなかった関学大QB星野=撮影:佐藤誠
 1年生で甲子園ボウルに先発した関学大QB星野秀太は、試合を次のように振り返った。

――初めての甲子園は、

本当に外から見ているより本当に楽しくて、本当にいろんな経験ができた。(一方で)僕のプレーを対策されていたので、そこをうまくかわすことができなかったので、そこは悔しいなと。

――今までの試合と比べて

たくさんのお客さんに見てもらったので、やっぱ、応援されているなと思いました。

――今日のプレーについては

相手の動きを見られたので良かったなと思います。

――お世話になった人たちへは

本当に多くの人に支えてもらって、特に4回生のワイド(WR)の人たちには、たくさん助けてもらったので、来年以降もそういう人たちに感謝を伝えられるような試合をしたいなと思います。

――今後はどういうQBを目指す?

どんな状況でも最後までフィールドに立って、チームを任せられるようなQBになりたいなと思います。

――3年生QBの鎌田(陽大)君とはどういう会話を

いつも通り支え合って頑張っていたので、僕が出ない時は鎌田さんが出て、僕が出た時は鎌田さんが見てくれていて、今日はお互い、楽しくプレーできたなと思います。特に言葉はなかったです。

――2人のプレースタイルの違いが効いた。

早稲田は僕のスクランブルを警戒していると見えたので、鎌田さんのようなパスを落ち着いて決められるようなプレーに変えて、結構進んだので、いい感じに使い分けてくれたなと思います。

――研究されていたのは、スクランブルへの対応ですか。

そうですね。(早大は)まあ、いつも、関西のリーグだと、見えないようなディフェンスの隊形だったりして、一線を抜けた後の集まりとか、早かったので、僕をマンツーマンで見ている選手がいるのかなとか、ずっと思っていました。

PICK UP注目の記事

PICK UP注目の記事



RELATED関連する記事