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2022-12-30

【NFL】ドルフィンズQBタゴバイロアが再び脳震盪プロトコール入り

パッカーズに敗れた後、QBロジャースと言葉を交わすドルフィンズのQBタゴバイロア=photo by Getty Images

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アメリカンフットボールの世界最高峰、米プロフットボール・NFLは、レギュラーシーズンの最終盤。マイアミ・ドルフィンズのQBトゥア・タゴバイロアが、今季2度目の脳震盪プロトコールに入った。 ヘッドコーチ(HC)のマイク・マクダニエルが認めた。

 第16週の12月25日、グリーンベイ・パッカーズに対して、タゴバイロアはパス310ヤード、1タッチダウン(TD)ながら、3インターセプト(INT)というパフォーマンス。3INTは、すべて競り合いで迎えた4Qに喫したもので、ドルフィンズが20-26で敗れた大きな原因となった。

 翌日、ドルフィンズは、タゴバイロアが脳震盪プロトコルに入ったと発表。 マクダニエルHCは、ドルフィンズの第17週のゲーム(ニューイングランド・ペイトリオッツ戦)には、出場できないことになっていると記者会見で明らかにした。

「今季3度目ではないか」という疑いも

 タゴバイロアの脳震盪プロトコール入りは、公には2度目だが、メディアやファンは「今季3度目ではないか」という強い疑いを抱いている。

 マクダニエルHCは「どのプレーで最初に脳震盪を起こしたかはわからない」と語ったが、米メディアによると、タゴバイロアが脳震盪となったのは、2Q残り2分40秒からのプレーだという。

 1stダウンで、ポケット内でターゲットを探していたタゴバイロアは、パッカーズのラッシュを受けて右に流れると、TEダラム・スマイスにパスを投じたが、同時に足元へタックルを受けた。

 タゴバイロアは身体を半回転させながら、後頭部からフィールドに転倒した。

 ディフェンダーのヘルメットや防具でヒットされたのではなく、転倒時に頭を強く打った可能性がある。

 脳震盪に関しては、NFLやカレッジフットボールに関わるNCAA(全米大学体育協会)は、ディフェンスの選手によるヒットに由来するものに留意して、安全対策を行ってきた。

 一方でタゴバイロアは、今季の1回の脳震盪と、疑いの残る1回は、ヒットではなく転倒時に頭を打ったことによる。今回もそうだとすれば、脳震盪を減らすためには、ディフェンスのヒットに対する規制だけでは不十分ということになりそうだ。

 ピッツバーグ・スティーラーズのルーキーQBケニーピケットも、今月、今季2回目の脳震盪プロトコールに入ったが、この2回とも、タックルされて転倒時にフィールドに後頭部を打ち付けたことで起きていた。

 今季好調だったドルフィンズだが、今月に入って4連敗と、急激にペースダウンしている。第17週でペイトリオッツに勝ってジェッツが敗れれば、プレーオフ進出が決まる。

 タゴバイロアに替わって先発するのは、経験豊富なテディ・ブリッジウォーター。第6週のバイキングス戦では敗れたものの、パス329 ヤード2TD(2INT)。WRタイリーク・ヒルに177ヤード、ジェイレン・ワドルには129ヤードのパスを決めている。
パッカーズ戦で、ファンブルしたボールを拾いに行くドルフィンズのQBタゴバイロア=photo by Getty Images

【小座野容斉】

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