東洋太平洋スーパーフェザー級チャンピオン三代大訓(ワタナベ)は27日、東京・後楽園ホールで同級10位の竹中良(三迫)とタイトルマッチ12回戦を行い、8回1分56秒KO勝ちで3度目の防衛に成功した。
写真上=右アッパーで攻める三代
V3で初のKO防衛を飾ったとはいえ、三代は「いやー、何かが足りませんね」と苦笑い。高い志を持つからこその、自分に対する物足りなさを示した。東洋太平洋2階級制覇を懸けた34歳、竹中の果敢な上下攻撃に後手に回り、4回までの公開採点はジャッジ3者とも38対38。クリーンヒットは許さなかったものの、いつもながらのスロースタートだった。

8回、三代の右で竹中は崩れ落ちた
攻めるだけ攻めさせておいて、竹中のパワーを見極めると、徐々に三代は地力の違いを示していく。違いとは、試合後に竹中も認めた「体幹の強さ」だ。打ち合いながらバランスが乱れてきた竹中を、安定したフォームから放つジャブ、右のオーバーハンドで追い込んでいく。7回終了間際に連打でよろめかせ、8回にはロープに詰めて速いワンツーを集中。手負いの竹中の逆襲も落ち着いてさばき、最後は右の打ち下ろしで倒すと、カウント中にタオルが入った。

7回までのスコアは3者とも67対66で三代と、採点上は接戦。「火がつくまでが遅いですね」と認めた三代だが、「スタミナとフィジカルには自信がありますから」と危機感はなかった。今回は練習時から強くなったことを実感し、周囲からは覚醒も期待されていたというが、「それはなかったですね」と三代。「なにかがハマれば……」という瞬間は、次戦以降に持ち越された。
文◉藤木邦昭
写真◉椛本結城
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